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Ford Focus 1.5 ecoBOOST タイミングベルト交換

フォード フォーカス 1.5エコブースト
タイミングベルト交換等、各種メンテナンス実施のためご入庫いただきました。

マッスルカーと呼ばれるマスタングや、F150等のピックアップトラックといったイメージの強いアメリカフォードではなく、フォーカスはヨーロッパフォードに分類される車種になります。

モデルでいいますと3代目になりますが、このフォーカスは日本国内では見かけることは多くはありません。

時代に合わせたダウンサイジングターボエンジンに信頼性重視のトランスミッションを搭載し、日本市場でもニーズを獲得できる十分なポテンシャルがあったにも関わらず、販売開始後すぐにフォードが日本市場から撤退したため非常に短期間で販売を終了してしまいました。

現在でも日本国内でフォードの整備を得意とする整備工場様は複数存在するようです。
当店でもフォードの整備が可能ですので、メンテナンスをご検討のお客様はお気軽にお問い合わせくださいませ。

車両を整備エリアへ移動させ、作業に着手。

タイミングベルト交換から進めていきます。
補器ベルトやエンジンマウント等、周辺部品を取り外しタイミングベルトへアクセスします。

カムシャフト及びクランクシャフトの位相ズレ防止のためにSSTを使用し、固定します。

1.5L/1.6Lエコブーストエンジンはクランクシャフト側のタイミングベルトスプロケット、及びクランクプーリーにクランクシャフトと適正な位置で嚙み合うためのキー溝が刻まれておりません。

またクランクプーリーにはクランク角センサーがパルスを検知するための規定位置が存在します。

クランクプーリー、及びスプロケットを取り外した後に万が一クランクシャフトを回転させてしまうと適正なタイミング位置でクランクプーリーを取付けることが不可能になり、エンジン始動不能に陥ります。

フォードのタイミングベルト交換は適切な整備マニュアル、SSTを所有する整備工場へのご入庫を強くおすすめさせていただきます。

なお、余談ですがフィエスタに搭載されております1.0Lエコブーストエンジンもタイミングベルトを使用しておりますが、こちらは欧州車に散見される「湿式タイミングベルト」方式を採用しています。

湿式タイミングベルト方式は通常のタイミングベルト方式と比較し、エンジンオイル管理等によりベルト寿命が左右されるケースがございます。

どのお車にも言えることですが適切な走行距離、年数等、基本を守った整備を励行し故障のリスクを避けることが重要です。

タイミングベルト新旧比較。

今回は社外優良品に交換することになりました。

取り外した旧タイミングベルト。
若干のヒビが見受けられましたが、重大な劣化ではございませんでした。

クランクシール、カムシールにオイル漏れ、滲みもなく良好な状態です。
タイミングベルト/テンショナーを交換後、各部品を復元していきます。

前述のとおりクランクプーリーにキー溝がございません。

SSTを使用し、然るべきクランク角度でパルスをピックアップする位置に取付けます。

プーリー取り付け後はクランクシャフトボルトを規定トルクで締め付け。

タイミングベルト交換作業は完了です。

ご用命によりATFを交換します。

「無交換で問題なし」「交換するとミッションが壊れる」といわれることのあるATFですが、個人的にはそうは思いません。

高度かつ複雑な変速機構の作動をつかさどるフルードは適切な走行距離、年数で交換をした方がトランスミッション寿命を延ばせると考えます。

ただし、過走行車両や既に不具合の兆候が見られる車両のATFを交換すると不具合が表面化してしまう場合もございますので、一概に全ての車両に対してATF交換を推奨はいたしません。

「ATFを交換するとミッションが壊れる」という言い方は半分は正解で、半分は不正解です。

「ATFを交換したからミッションが壊れた」のではなく、「もともと不具合を抱えながらも体感できる症状を確認できないまま走行できていたミッションが、ATFを交換したことにより潜伏していた不具合が体感できる症状として表面化してしまい、ここでようやく人間が不具合があると感じ取れるようになった」というのが正解です。

オートマチックトランスミッションは不具合を感じてから整備、修理を検討され整備工場へ入庫されますと往々にして高額な修理代が発生してしまう、いわば「手遅れ」の状態に陥りがちです。

不具合を感じる前に、然るべきタイミングで「予防整備」としてATFを交換されることをおすすめさせていただきます。

新しいATFをミッションに充填。
油温を規定値まで上昇させ、オーバーフローさせます。

規定量に調整し作業完了です。

併せてエアコンガスメンテナンスを実施いたします。

定期的なエアコンガスのメンテナンスはエアコンの効きを最適化するだけでなく、システムの負担を減らし部品の故障リスクを低減する効果があります。

エアコン関連は故障すると修理費用が高額になる傾向にありますので、ATF交換と同様、費用対効果の高い予防整備メニューと考えます。

エアコンガスメンテナンスのみのご入庫も承りますので、当店へお気軽にお問い合わせくださいませ。

4輪ホイールアライメント調整を実施。

当店はAUTELのアライメントテスターを導入しております。

通常のアライメント調整だけでなく、ADASと呼ばれる先進運転支援システムのキャリブレーション等も可能です。

各種メンテナンスが完了し、ご納車をさせていただきました。

この度は当店をご利用いただき、誠にありがとうございました。

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