MercedesBenz CLS 法定12ヶ月点検
メルセデスベンツ CLS(W219)の法定12ヶ月点検となります。
まずは油脂類及びエンジンルーム内の点検をしていきます。
ブレーキフルード濃度の点検をしたところ濃度が薄くなってしまっています。
このままではブレーキの効きが甘くなってしまい事故に繋がりますので交換をご案内させていただきました。
補器ベルトを点検したところひび割れが進んでいます。
走行中に切れてしまいますので今回交換をご案内させていただきました。
こちらはパワーステアリングフルードのタンクのキャップです。
キャップの裏側がそのままレベルゲージとなっています。
お預かり後、ハンドルを回すと唸るような音がしており、確認したところMINより下となってしまっています。
普通にパワーステアリングフルードを足すのではなく、漏れ止めの添加をおすすめさせていただきました。
補充後は音も消え、下回り確認時も滲んできて垂れることなく正常に作動しておりましたので次回まで様子見とさせていただました。
バッテリーの点検です。
専用のテスターにて点検していきます。
良好な状態となっておりましたので充電させていただきました。
車両をリフトアップし、足回りや下回りの点検です。
こちらはミッションマウントです。
上側の隙間が大きくなってしまっているのが分かります。
この状態ですとかなりへたっており、アイドリング時に振動が伝わってきてしまいますので今回交換をご案内させていただきました。
目視確認後、OBDテスターをあて、その他不具合がないことを確認し、着工OKいただいた内容にて各種作業作業はへ入ります。
まずはエンジンオイルの交換からです。
こちらはドレンボルトを外し、エンジンオイルを抜いています。
エンジンオイルフィルターの交換も同時に行わせていただきました。
汚れが付着することにより、オイルが詰まる原因となりますので1年に一回はフィルター交換もおすすめしております。
次はブレーキフルードの交換をしていきます。
エンジンルーム内のタンクから新しいフルードを入れ、圧をかけ各ブレーキキャリパーのブリーダーから抜いていき交換しています。
水分を吸収し薄くなってしまう為、どうしても経年により濃度低下しますので、車検毎の要交換をおすすめしております。
補器ベルトの交換をしていきます。
今回は、経年劣化と走行距離を鑑み、ベルトテンショナーとアイドラプーリーも同時交換をさせていただきました。
ベルトテンショナーやアイドラプーリーも同期間使用されていた場合、同じように劣化しますので、目には見えないところで劣化は同じように進んでいます。
同時交換をなるべくおすすめです。
それぞれの新旧品です。
新品と並べるとだいぶ劣化していたことがよくわかります。
次にミッションマウントを交換していきました。
こちらがミッションマウントの新旧品です。
初期位置よりかなりへたってしまっているのが分かります。
ホイールを車両へ取付前に普段はなかな手の届かないホイールの裏側を清掃してから復元します。
全ての作業完了後、点検時期のリセットを専用の診断機にて行っていきます。
リセット前の画面です。1385km超過のメッセージが出ています。
本日より、365日後または15,000km超えた時点で点検時期の表示がされる状態となりました。
リセット完了後のメーター表示がこちらとなります。
エンジンルームの清掃やバッテリー充電等行い、お客様へご納車させていただきました。
この度は、12ヶ月点検のご用命いただき誠にありがとうございました。