Aston Martin DB9 Volante 車検整備①
アストンマーティン DB9ヴォランテの車検整備となります。
今回は、車検時の受入からお見積り内容までをご紹介させていただきます。

まずはエンジンルーム内の油脂類の状態やオイル漏れの有無ベルトの状態等点検をしていきます。
エンジンオイルの量や色、汚れをチェックします。
あまり乗られていなくても劣化しますので1年毎の交換おすすめさせていただいております。

同じようにパワーステアリングフルードのレベルや色、汚れをチェックします。
極端に減ってしまっている場合は、経路に漏れがないかを確認します。
交換歴がありませんでしたので、今回は、交換をご提案させていただきました。
目安としまして、3万~5万kmまたは3年~5年に1回は交換おすすめとなります。

ブレーキフルードも同じように量や色を確認します。
ブレーキフルードは水分を吸収してしまいブレーキが深くなったり効きに変化をもたらしてしまう為、車検毎の交換をご案内させていただいております。
また、目視だけでなく専用のテスターにて濃度を確認します。

冷却水も同じように目視にて量や汚れを確認後、専用のテスターにて濃度を確認します。
不凍液%が30%を切ると交換時期となります。
不凍液%は水道水の補充や経年劣化により下がって来ますので、1年毎の点検をおすすめします。

次に、バッテリーの状態を点検していきます。

ご入庫前にバッテリーが上がってしまい、ご自身で交換されたとのことですので、
バッテリー本体の電圧は異常なしでした。
次にバッテリー上がりの原因を調べていきます。
暗電流が何かの条件で流れてしまっていないかを暗電流テスターにて確認し、問題ありませんでしたが、
ヴォランテ車両でルーフモジュールが誤作動をするという事例がありましたので、
念のため、アストンマーティン純正診断機にて各モジュールがおかしな動きをしていないか時間をかけて点検していきます。
こちらは、お客様の保管状態と同じ車両状態にし、診断機を繋ぎ夕方から翌日の午前中いっぱい繋いでおき、
誤作動を起こしてしまっていないかのチェックをしています。


19時頃に車両のキーロック後には動いた形跡は見つかりませんでしたので正常な状態と判断いたします。
そこで走行距離を確認すると前回入庫時(1年3か月ほど前)より586㎞ほどしか伸びていませんでした。
保管状態を確認すると保管場所はコンセントがなく充電機を繋いで置けない場所とのことでした。
今回は、あまり乗られる機会が少ないようでしたら充電可能な環境で保管することをおすすめさせていただきました。
次にタイヤを外し一輪ずつ状態を確認していきます。

主に摩耗状態やひび割れ等がないことや製造年/変摩耗等していないことを確認していきます。
タイヤ地面を直に捉える為、交換時期をスルーしていると事故に繋がりますのしっかりチェックしていきます。
次にブレーキ周りの点検となります。

こちらはブレーキパッドの残量のチェックをしています。
摩耗具合で内外差や左右差の有無やブレーキホースの状態・ディスクローターの状態/摩耗具合等確認していきます。
お預かり時に車両状態チェックさせていただくと左側のサイドリピーター(ウインカー/ハザード)のカバーは無くなってしまっています。
これでは車検不適切な為、要交換となりますので、早速交換していきます。

新旧品です。

外したあとには清掃してから取り付け作業へ入ります。

新品の取り付けさせていただきました。

点灯確認をし復元していきます。
その他、足回り・下廻り・エンジン関係等故障や車検不適合がないことを確認し、車両に合った内容にてお見積書を作成し、お見積りをご案内します。

長くなってしまいますので各種作業については次回以降ご紹介させていただきます!
車検のご用命誠にありがとうございました。