LAND ROVER RANGE ROVER EVOQUE ジュウデンイジョウ 冷却水漏れ 修理
- 2025.08.25
- LAND ROVER , お知らせ
ランドローバー レンジローバーイヴォーク
メーターインフォメーションディスプレイに「ジュウデンイジョウ」警告が点灯したとのことで修理をご用命いただきました。
ご入庫時もメーターインフォメーションディスプレイに警告が表示されておりました。
診断機を接続し、各種故障コードを読み取ります。
オルタネーター関連の故障コードが入力されておりました。
オルタネーターが既定の電圧を発電できずに警告表示、及び故障コードが入力されたと考えられますので、オルタネーターの発電電圧を点検いたします。
オルタネーターにサーキットテスターを接続し電圧を点検
基本的に充分な電圧を発電できているのですが、テスターの数値が乱れる瞬間がありました。
またオルタネーターの発電電圧点検時に車両をリフトアップしております。下まわりに目を向けると、冷却水が漏れた跡が見受けられました。
冷却水はサーモスタットハウジングの取り付け面から漏れておりました。
サーモスタットハウジングはオルタネーターの上部に配置されており、漏れた冷却水はオルタネーターにかかりオイルパンにまで垂れておりました。
サーモスタットハウジングから漏れた冷却水がオルタネーターにかかり水没、オルタネーターを損傷させ発電状態に異常をきたし、警告が表示されたと推測できます。
状況をお客様へご案内し、オルタネーター関連及び冷却水漏れの修理を進めさせていただくこととなりました。
まずは冷却水漏れ修理から着手。
サーモスタットハウジング、及び周辺ホースを交換いたします。
冷却水漏れが見受けられたサーモスタットハウジングの取り付け面。
直下にオルタネーターが配置されております。
サーモスタットハウジングOリングは経年により変形しておりました。
エキスパンションタンクも経年劣化が見受けられました。
今後の冷却水漏れトラブル予防のためにも、今回の修理で併せて交換させていただきました。
サーモスタットハウジング関連交換作業後は、オルタネーターの交換に着手します。
オルタネーター交換の際はインテークマニホールドを取り外し、脱着経路を確保いたします。
オルタネーターを取り外し、新品に交換。
オルタネーターに接続されているコネクタ。
漏れた冷却水で濡れておりましたので清掃、接点復活剤を塗布します。
ただ部品を交換するだけでなく、組付けの際は周辺部品の状態も確認、適宜清掃等を実施し今後のトラブル発生をできる限り抑えられるようにいたします。
併せて補器ベルトも交換させていただきました。
インテークマニホールドガスケット、及びスロットルボディガスケットも新品に交換。
インテークマニホールドをエンジンに取り付け、復元していきます。
復元完了後、再度オルタネーターの発電電圧を点検いたします。
オルタネーター交換後はサーキットテスターの数値に乱れもなく、メーターインフォメーションディスプレイにも警告は表示されません。
試運転後に診断機を接続し、故障コードの有無をチェックします。
オルタネーターの発電状態が正常化しましたので、故障コードの入力もございません。
併せてご用命いただいておりましたエアコンガスメンテナンスを実施。
エアコンガス添加剤を添加、エアコンシステム性能、及び内部保護性能向上を図ります。
定期的なエアコンガスのメンテナンスはエアコンの効きを最適化するだけでなく、システムの負担を減らし部品の故障リスクを低減する効果もございます。
エアコン関連は故障すると修理費用が高額になる傾向にありますので、予防整備として当店では定期的なエアコンガスメンテナンスをおすすめさせていただいております。
エアコンガスメンテナンスのみのご入庫も承りますので、当店へお気軽にお問い合わせくださいませ。
作業完了後に最終チェックを実施し車両全体に問題がないことを確認、整備完了となりました。
この度は当店をご利用いただきまして、誠にありがとうございました。