Aston Martin DB7 法定12ヶ月点検整備
アストンマーティン DB7
1967年にデビューした「DBS」以来、27年ぶりに「DB」の名を与えられたモデルです。
イアン・カラムが手掛けた流麗なフォルムは、初代VirageやV8に見られた無骨なデザインを一新。
アストンマーティンの伝統的イメージを現代的に解釈したスタイリングは世界中から賞賛を集め、7,000台以上を生産。当時倒産の危機に瀕していた同社再建の要となりました。
そしてDB7は後のデザインの基本形となり、アストンマーティンが新時代へ歩み出す転換点となった一台です。

今回は法定12ヶ月点検をご用命いただき、ご入庫の運びとなりました。

ご入庫後は車両を整備ブースへ移動、法定点検項目に沿って受入検査を実施します。


純正診断機 AMDSを車両に接続し、各種故障コードを読み込んでいきます。
純正診断機を用いて然るべき情報を読み取り、車両の状況が把握できることが当店の強みです。

続いてバッテリーを点検。
従来のバッテリーテスターは、バッテリーの状態を点検する際に強い負荷をかけてしまいます。
当店はバッテリーに負荷をかけることなく状態を点検することが可能なMIDTRONICS(ミドトロニクス)社のテスターを採用しております。
バッテリーの表面上の状態しか点検できないテスターとは違い、バッテリー内部の状態、健全性等の深部まで点検した結果がわかります。
日頃より安心してお車をお乗りいただくためにも、確実な点検結果をご提供できるよう適切な機材を取り揃えております。

バッテリー状態は概ね良好、今回は充電にて様子見とさせていただきます。

続いて車両をリフトアップ、足まわりを点検いたします。
タイヤは経年劣化も見受けられず、残溝も十分。問題ございません。

ブレーキまわり点検。


前後ブレーキパッド共に残量は十分。ディスクローターの異常摩耗も見受けられず、状態良好です。

下まわり各部点検。
油脂類の漏れも見受けられず、非常に良い状態です。

足まわり各部点検。
オーナー様より「走行していると足まわりがシャキッとしていないように感じる」とご相談を受けました。


トレーリングアームのブッシュには亀裂が見受けられます。

スタビライザーブッシュにも経年劣化による亀裂、変形が見受けられます。
ロードテストの感触、並びに各部点検の結果から、足まわりを構成する部品の経年劣化により走行フィールに違和感を感じたのではないかと推測いたします。
各部点検結果をもとにお見積り書を作成しオーナー様へご案内、整備の方向性についてヒアリングさせていただきました。

ヒアリングの結果、今回は足まわり関連部品交換をメインに整備作業を実施させていただくこととなりました。
フロントスタビライザーリンク関連、及びスタビライザーブッシュを交換いたします。

スタビライザーリンクブッシュ新旧比較。
旧品は大きく変形しています。

リア側のスタビライザーブッシュ関連も交換します。


スタビライザーブッシュ新旧比較。
経年による劣化が見受けられます。

法定点検の際はブレーキやショックアブソーバー、サスペンションアーム等の足まわり部品に緩みがないか、工具を用いて点検いたします。



お客様に安心してお車にお乗りいただけるよう、各部をしっかり点検させていただきます。

スタビライザー関連部品交換後は4輪ホイールアライメント調整を実施。

当店はAUTELのアライメントテスターを導入しております。
通常のアライメント調整だけでなく、ADASと呼ばれる先進運転支援システムのキャリブレーション等も可能です。


フューエルリッドがボディパネルより少し沈みこんでおりました。


フューエルリッド側を調整し、ボディパネルと面一にします。
アストンマーティンの美しさを損なうことのないよう、細部にまでこだわります。

法定点検、並びに車検整備入庫いただきました車両は整備作業完了後に手洗い洗車をさせていただきます。

当店は純水器を導入しておりますので、デリケートなボディを痛める心配はございません。

DB7
その名はブランド復活の象徴として、V12気筒モデルについて語られることが多いですが、真の魅力は初期の6気筒モデルにこそ色濃く宿っています。
ジャガーXJS系譜の合理的なパッケージングを基盤にTWR (Tom Walkinshaw Racing)の開発力、そしてBloxham工場生産による半コーチビルド的背景を纏ったこの一台。
Eaton製ルーツ式スーパーチャージャーを組み合わせたそのエンジンは絶対的な速さではなく、グランドツアラーとしての質の高いトルクフィールを追求しています。
それは、アストンマーティンが次の時代へ歩み出す直前の、極めて英国的で誠実な回答でした。



全ての整備作業実施後に最終チェックを実施。車両に問題がないことを確認した後、整備完了とさせていただきました。
スタビライザー関連部品交換後のロードテストでは走行フィールがシャープになった印象を受けました。
アストンマーティンの華々しい復活劇と新時代への道を彩ったDB7
その歴史と伝統が色褪せぬよう、我々もまた最善のメンテナンスで向き合い続けます。
この度は当店をご利用いただき、誠にありがとうございました。
Valuence AUTOMOTIVE YOKOHAMA
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