ASTON MARTIN V8 VANTAGE N430 メンテナンス(12ヵ月点検・エンジン整備・ブレーキ整備・コンバーチブルルーフ調整)になります。


先ずは各部機能チェックを実施。
アストンマーティン純正テスタにて各モジュールへのコード入力の有無をチェック。
エアコンやコンバーチブルルーフなど、普段お客様が使用する機能に異常がないことを、
実際に作動させて確認を行います。
バッテリーの状態は、電圧だけでなく、内部の容量が測定可能なテスタにて点検をします。







エンジンルーム内の点検を行います。
オイル漏れやホースの亀裂がないことを確認。
各油脂類の目視による汚れや量を点検し、
濃度や吸水率など、油脂の状態は専用の測定機器を使用しチェックします。
今回は、オイルの量は少なく、ブレーキフルードの吸水率が高くなってしまっていましたので、
お客さまへ状況をご説明し、交換をさせていただきました。
交換後は、エンジンオイルは劣化していたこともあり、滑らかなエンジンフィールとなり、
ブレーキフルードは吸水率が下がりましたので、安心して乗っていただけるお車となりました。




ブレーキ廻りやホイールの裏側、エンジンルームなどを清掃しながら車両を復元していきます。


お客様より、コンバーチブルルーフを開ける時に、トノカバーが閉まりきらない時があるとのことでしたので、
コンバーチブルルーフの作動も点検をさせていただきました。
アストンマーティン専用テスタにて、各センサーの信号を確認するも異常なし。
何度か動かしていると、お客様からご依頼いただいていた症状が発生しました。
動きをみると、物理的にラッチが引き込めない状態となっていましたので、
トノカバーの高さやストライカーを調整。
調整後は現象は再発しなくなり、調整にて修理完了となりました。
この様に、気になることなど、車検や点検でのご入庫の際でもお伝えいただければ、
追加項目として修理を承っております。
何か気になる症状や異音、使い方がわからないなど、お車で疑問に思うことがありましたら、
お気軽にスタッフまでご相談ください。



メーター内に点検時期を知らせるサービスインターバルをリセット。
バッテリーのコンディションを整えお客様の元へお車をお返しさせていただきました。
この度もご依頼いただき誠にありがとうございました。
ASTON MARTIN Vanquish エアコン修理になります。

お客様よりエアコンが効かないとのご依頼で入庫。
実際にエアコンを作動させると、コンプレッサーが作動しておらず、
エアコンが効かない状態であることを確認しました。


まずはアストンマーティン純正テスタにて、
エアコンのコンプレッサーを作動させる条件が、どのような状態かを確認します。
数値を見ると、エアコン配管内の圧力を測定しているプレッシャーセンサーの値が変化せず、
上限値で固定されている為、配管内部の圧力が高すぎると誤認識し、
制御によりコンプレッサーをONにしていないことがわかりました。
念の為、実際のエアコンシステム内圧を測定しましたが、異常ありませんでしたので、
プレッシャーセンサー自体の不具合と判断。
お客様に状況をお伝えさせていただき、部品を注文させていただきました。



部品が到着しましたので、エアコンガスを一度抜き、交換作業を実施。
今回は、実際に故障してしまっているプレッシャーセンサーと、
予防を含めてプレッシャースイッチの交換をさせていただきました。





部品交換後はエアコンガスを充填します。
弊社で使用している機材は、エアコンガスを充填するだけでなく、
内部のクリーニングや配管の密閉状態の確認、エアコンガスのリサイクルなど、
お車はもちろん環境にも優しい機材となっております。
また、エアコンガスは少なければもちろん効きは悪くなりますが、
多くてもエアコン内部に負担を掛けてしまい、故障の原因になってしまいます。
エアコンガスの缶から直接充填する方法だと、計量し充填することができませんのでおすすめできません。
今回は内部をクリーニングした後、アストンマーティン指定の規定量にて
エアコンガスを充填させていただきました。
エアコンのメンテナンスは故障時だけでなく、
点検や車検時などいつでも、予防整備としても実施可能です。
詳しくは、弊社スタッフまでお気軽にご相談ください。


充填後は、エアコンが正常に作動することを確認。
テスタにて出力信号の値も確認し修理完了となりました。


最後に整備箇所を清掃しながら車両を復元。
バッテリーなどのコンディションを整え、お客様の元へお車をお返しさせていただきました。
この度もご依頼いただき誠にありがとうございました。
ASTON MARTIN Vanquish S メンテナンス (ミッション修理)になります。

ギアが入らず走行不能になってしまうとのことで、修理のご用命をいただきました。
お車を弊社ロードサービスにてお引き取りした際にも現象が発生し、症状を確認することができました。
弊社では、お車が走行不能な場合でも、弊社スタッフが積載車にて車両を引き取りに伺います。
ロードサービスだけの業者などを通すことがなく、故障の状況なども直接お話を聞くことができますので、
安心してお任せいただければと思います。
各種保険のロードサービスにも対応しておりますので、
故障でお困りの際などは、弊社までお気軽にお問い合わせください。

早速お車を工場へ入れ、アストンマーティン純正テスタにて各モジュールの故障コードを読み出し。
引き取り時にパドルの節度に違和感は感じていましたが、
エンジンやトランスミッションのモジュールにもパドルの信号に不具合があることを示すコードが入力されていました。




ハンドルを取り外し、パドルシフト周りを分解していきます。
パドルのレバーを抑えるカバーを固定しているリベットが損傷してしまい、
レバーが固定できない状態になっていましたので、修理をさせていただきました。
修理後は、パドルの操作は正確に受け付ける状態になったものの、
ギアの入りが悪いままでしたので、診断を続けていきます。



再度アストンマーティン純正テスタを接続。
Vanquishは、ギア操作を油圧にて自動で行うのですが、
ギアを人の代わりに操作するアクチュエーターの位置を調整する必要があります。
現在の位置が基準値とどれくらいずれているかを、純正テスタにて確認できますので、
位置の確認をすると、大幅にずれてしまっていることがわかりました。
実際の調整には、トランスミッションを降ろす必要がありますので、
お客様へ状況をお伝えし、作業を進めさせていただきました。





マフラーやプロベラシャフトを取り外し、ミッションを降ろします。
ミッションを降ろしたあとは、アストンマーティンの純正ツールである、
セットアップツールキットを使用。車両とミッションを延長ハーネスや延長ホースで接続し、
ミッションが車載されているのと同じ状態にし調整を実施していきます。



アストンマーティンの定めるセットアップ手順に則り、
アクチュエーターの位置の調整を行っていきます。
最後の増し締めをするだけでもずれてしまうほど、とてもシビアな調整が必要となりますので、
慎重に作業を行い、最後に位置にズレがないことを純正テスタにて確認しミッションを載せていきます。



油圧でギヤチェンジやクラッチ操作を行うためのASMオイルを交換、エア抜き。
こちらの作業にも純正テスタの使用が必須となります。
エア抜き後は、清掃しながらマフラーやアンダーカバーを取り付け車両を復元していきます。



引き取り時バッテリー電圧も低下しており、ジャンピングによりエンジンを始動した為、
バッテリーも新品へ交換させていただきました。
作業後は、ロードテストにて異常がないことを確認。
スムーズなシフトフィールのお車になりました。
この度はご依頼いただき誠にありがとうございました。
ASTON MARTIN V8 VANTAGE メンテナンス(12ヵ月点検・テールランプ浸水修理)になります。


先ずは各部機能チェックを実施。
各灯火類やエアコンなどの快適装備が正常に作動することを確認します。
テールランプ内に水分が入っており、お客様より修理のご用命をいただいておりましたので、
早速修理を行っていきます。



テールランプを取り外し、内部の水分を取り除いた後、シーリング処理を実施。
今回は左右のテールレンズに曇りが起きてしまっていましたので、左右共に修理をさせていただきました。






12ヵ月点検の内容を進めていきます。
アストンマーティン純正テスタにて、各モジュールへの異常なコード入力の有無を確認。
エンジンの学習値やクラッチの摩耗状態などを点検します。
また、エンジンルーム内や下廻りの状態を確認。
油脂類は量や状態を目視やテスターを用いて確認していきます。








エンジンオイルの量が少なく、劣化していましたので、
エンジンオイルとオイルフィルターの交換をさせていただきました。
弊社にご入庫いただくお車ではあまりないのですが、
サンプタンクのドレンボルトには通常銅のドレンワッシャーのみなのですが、
アルミのドレンワッシャーにさらにOリングが追加されておりました。
また、オイルフィルターも社外品のオイルフィルターが取り付けられており、
容量は増えているのですが、車体のメンバーにかなり近いクリアランスとなってしまっていました。
弊社では、オイル交換時に必要な部品は、品質の高いアストンマーティン純正品にてご用意させていただいております。
今回も、純正品にて交換をさせていただきましたので、安心してお乗りいただけるお車となりました。








カムカバーを固定しているカムカバーボルトが錆により腐食していましたので、
清掃し塗装をさせていただきました。
アストンマーティンはボンネットに冷却用のグリルがある車種が多く、
雨天時などそこから雨水が入ってきてしまい、直下にあるボルトが錆びてしまいます。
少し錆が出ていても機能上支障をきたすことはほとんどありませんが、
見た目上あまりよくありません。
今回は錆びたボルトを取り外し、全て既定のトルクにて締め付けし復元をさせていただきました。
復元後は、クリーンでとても印象の良いエンジンルームとなりました。
この様に一見些細なことですが、些細なことの積み重ねにより、お車の印象は大きく変わります。
お車で気になることがありましたら、何なりとスタッフまでご相談ください。




整備箇所を清掃しながら復元。
テスタを使用し、メーター内に点検時期を知らせるサービスインターバルをリセット。
各モジュール内のコードをリセットし、お客様の元へお車をお返しさせていただきました。
この度はご依頼いただき誠にありがとうございました。
ASTON MARTIN V8 VANTAGE メンテナンス(12ヵ月点検・チェックエンジンランプ点灯修理・エンジン整備)になります。


先ずは各部機能チェックを実施。
灯火廻りやエアコン、ワイパーの作動など通常の運転でお客様が使う機能が正常に作動することを確認します。
また、お客様より、以前チェックエンジンランプが点灯したとのことでしたので、
アストンマーティン純正テスタにて、各モジュールの故障コードの有無を確認していきます。

故障コードを読み出すと、エンジンコントロールユニットに、
“右バンクの上流O2センサーの反応が遅い”というコードの入力がありましたので、波形を確認します。

O2センサー波形になります。
上から右バンク上流、右バンク下流、左バンク上流、左バンク下流の波形となっています。
左右の差は確認できませんが、上流センサーの波形のピッチが左右共に荒いですので、
お客様へ交換をおすすめさせていただきました。




お客様より承認をいただきましたので、まずは右バンクの上流O2センサーを交換します。
交換後に念の為波形を確認すると、明らかに右バンクの波形だけピッチが細かくなっているのが確認できました。


引き続き左バンクの上流O2センサーを交換させていただきました。
年式により異なるのですが、高年式のV8 Vantageの場合、
O2センサーの取り付けレイアウトが左右で異なります。
交換後は左右共に良好な波形となりました。




今回は、12ヵ月点検のご依頼でご入庫いただきましたので、
その他のお車の状態を確認していきます。
アストンマーティン純正テスタにて、クラッチの状態やエンジンの学習状態。
また、エンジンルーム内や下廻り、バッテリーや発電状態などを確認していきます。






エンジンオイルが汚れていましたので、交換をさせていただきました。
V8 Vantageは、ドライサンプ式のエンジンになる為、複数個所からオイルを抜き取る必要があります。
弊社では、エンジンオイル交換時に必要な消耗品は、
高品質なアストンマーティン純正品にてご用意させていただいておりますので、
安心してお任せいただければと思います。


パワーステアリングフルードが劣化していましたので、交換をさせていただきました。
パワーステアリングフルードは劣化が進むとパワーステアリングポンプやステアリングギヤボックスを傷めてしましますので、
弊社では異音など出る前に、定期的な交換をおすすめさせていただいております。



エアコンフィルターやワイパーなど消耗品を交換させていただきました。
また、バッテリー容量がやや低下していましたので、充電にてコンディションを整えさせていただきました。



各部整備箇所を再度チェックしながら車両を復元していきます。
復元後は整備箇所の清掃を行いお客様への納車に備えます。




メーター内に点検の時期をしらせるサービスインターバルをリセット。
故障コードのリセットを行いお客様の元へお車をお返しさせていただきました。
この度もご依頼いただき誠にありがとうございました。
ASTON MARTIN Vanquish メンテナンス(車検整備・内装修理・エアコン整備・エンジン整備 )になります。

先ずは各部機能チェックを実施。
灯火類やワイパー、エアコンなどが正常に作動することを確認していきます。


アストンマーティン専用テスターにて、各モジュールに異常がないことを確認。
エンジンの学習値なども読み込みます。



機能チェックの際、エアコンの効き弱かったので、
エアコンのメンテナンスをおすすめさせていただきました。
弊社使用機材の”TEXA 780R”は、エアコンガスの抜き取りや補充だけでなく、
エアコンガスのリサイクルや配管内部の気密のチェックからクリーニングなど行うことができます。
また、エアコンガスは規定量をきちんと充填することが重要なのですが、
こちらの機材では計量しながら充填しますので、
お車のエアコンシステムに合ったガス量を正確に充填することができます。
エアコンのメンテナンスに関しては、お気軽にスタッフまでお問い合わせください。




お客様よりメーター上の内装のレザーが剥がれてしまったということで、修理のご用命をいただきました。
張替えにてご提案をさせていただいたのですが、剥がれてしまった部分だけを修理しますと、
他の部分との質感の違いが目立ってしまいますので、
メーター廻りや助手席側の同じ場所も同時に張替えをご提案させていただきました。


剥がれてしまった箇所の修理前と修理後になります。




その他の箇所の張替えも上記のように修理。



内装部品を復元し内装修理完了となります。
ステッチのドアへのつながりなども違和感のない仕上がりとなりました。
弊社では、アストンマーティンのエンジンや足廻りの整備だけでなく、
内装の分解なども、経験のあるスタッフが丁寧に作業を行っておりますので、
安心してお任せいただければと思います。
内装の修理の際は、色味や質感などの選択も可能ですので、
内装修理のご依頼などありましたら、お気軽にお問い合わせください。


車検整備に入っていきます。
車両をリフトアップし、下廻りやエンジンルームなど各部の状態を点検します。









エンジンオイルが劣化していましたので、エンジンオイルとオイルフィルターを交換をさせていただきました。
オイルフィルターの交換は、スロットルボディーの取り外しや、車両を汚さない為の工夫が必要となります。
また、オイルフィルター交換時には、アストンマーティン社指定の純正フィルターレンチを使用し行います。
弊社ではアストンマーティンの純正工具も各種取り揃えておりますので、
オイル交換から重整備まで安心してお任せください。
オイル充填時には、ワコーズ社のフォアビークルを添加させていただきましたので、
交換後はエンジンのノイズが減り、スムーズなエンジンフィールとなりました。




その他、エアコンフィルターなどの必要な消耗品を交換させていただきました。
また、エンジンルーム内のパワーステアリングオイルなど各油脂類の補充を実施。
冷却水には、ワコーズ社のクーラントブースターを添加させていただきました。





各部を調整し、車検を更新。
更新後はバッテリーのコンディションを整え、メーター内に点検時期を知らせる
サービスインターバルをリセット。
お客様の納車に備えます。


最後に各部清掃を行い、整備箇所の最終チェックを実施。
お客様の元へお車をお返しさせていただきました。
この度もご依頼いただき、誠にありがとうございました。
ASTON MARTIN DB9 MANSORY メンテナンス(車検整備・エンジン整備・燃料系統整備・チェックエンジンランプ点灯 修理) 後編になります。

前回は、サブフレームを取り外しての触媒の交換の様子をご紹介させていただきました。
今回は、その続きをご紹介します。



オイルパンとエンジンブロックの合わせ部よりオイルが漏れていましたので、
オイルパンを取り外し、ガスケットを交換しました。





エンジン上部のカムカバーやフロントカバーからもオイルが漏れていましたので、
取り外し、こちらもパッキン類を新品へ交換しました。


取り外したボルト類は、交換や清掃を行い各部を復元していきます。


車両後部に搭載されるトランスミッションからフロントグリル裏にあるオイルクーラーを接続する
ATクーラーホースからオイルが漏れてしまっていましたので、こちらも新品へ交換しました。
こちらのホースは、DB9やDBSではホースの劣化等で漏れてしまっているお車もあります。
ある程度はアンダーカバーの上に溜まってしまうので、普段乗っていても中々気付くことは難しいのですが、
車検や点検時に漏れがあった場合は、修理のご案内をさせていただいております。



写真はガソリンタンク内となりますが、タンク内のホースの劣化により、
ホースが割れてしまい、ポンプで発生した燃料の圧力が掛かりにくくなってしまっていました。
こちらも、DB9やDBSでは増えてきている故障のひとつになります。
こちらが割れてしまうと、燃料が少なくなってきたときにエンジンが掛からなくなってしまい
症状が進むとメーター内に警告のメッセージが表示され走行不能な状態となります。
弊社では、車検や点検の際、アストンマーティン専用のテスタにて、
燃料の圧力に異常がないことなどをモニタリングにて確認をさせていただいき、
兆候などがないかを確認させていただいております。




その他、エンジンオイルやデフオイル、ATFなど油脂類や
エアクリーナーなどの消耗品を交換。
快適にお乗りいただけるよう、エアコンフィルターも新品へ交換しました。


車両復元後は各部の状態を確認。
テスタにて、O2センサーや燃料の圧力に異常がないことを確認します。
最後にロードテストを行い、異音や操作感に不具合がないことも確認し作業完了となりました。
ASTON MARTIN DB9 MANSORY メンテナンス(車検整備・エンジン整備・燃料系統整備・チェックエンジンランプ点灯 修理) 前編になります。


まずは、お客様のお車の車検と同様、各部の機能チェックを実施。
灯火類やエアコンなど、通常使用する機能が正しく作動することを確認していきます。
また、アストンマーティン専用テスタにて各モジュールに故障コードの入力がないかを確認。
元々チェックエンジンランプが点灯しておりましたので、エンジンコントロールユニットのコードを見ると、
触媒の性能が低下していることや、燃料の圧力が低いなど、複数のコードの入力がありました。
テスタの結果をもとに、診断を進めますと、触媒や燃料ホースに異常があることがわかりました。
また、下廻りの状態を点検していくと、エンジン廻りやATクーラーホースよりオイル漏れがありましたので、
部品を注文し作業を開始しました。


車両をリフトアップし、フロントセクションのサブフレームを取り外す為、
フロントのアッパーアームやロアアーム、ブレーキ関連のパーツを取り外していきます。




サブフレームを取り外しますと、エンジンを下側から支える物がなくなってしまう為、
エンジンブロックと車体を上から支える為の専用工具を取り付け作業を行います。
この時、インレットマニホールドなど、エンジン上側のパーツも取り外す為、インテークにゴミが入らない様、
専用のカバーを使いインテークのポートを塞ぎます。
弊社では、アストンマーティンのメーカー指定の専用工具をご用意しております。
アストンマーティン社が定める手順にて、安全に効率よく作業を進めることが可能となっておりますので、
通常の点検整備から、今回の様な重整備まで、安心してお任せいただければと思います。

サブフレームを取り外すと、オイルパン廻りなど、漏れたオイルに汚れが付着してしまっていました。




DB9の触媒はエキゾーストマニホールドと一体構造となっておりますので、
交換時にはサブフレームを降ろす必要があります。
取り外した触媒の状態を確認すると、内部が崩れてしまっていました。
イグニッションコイルの不良などで、失火した状態で長時間走ってしまいますと、
未燃焼ガスが触媒へ流入し今回の様に触媒を傷めてしまいます。
触媒交換となりますと部品代は高額になり、更に、サブフレームを降ろしての作業となりますので、
作業工賃も高額となってしまいます。
こうならない為にも、エンジン振動やチェックエンジンランプの点灯など、
異常がありましたら、早めの点検をおすすめします。
弊社ではアストンマーティン純正のテスタをご用意しておりますので、
点検作業だけでなく、不具合の診断も承っております。
詳しくは弊社スタッフへお問い合わせください。

次回は、エンジン廻りのカバー類やオイルパンを取り外してのオイル漏れ修理の様子をご紹介させていただきます。
ASTON MARTIN V8 VANTAGE Roadstar エンジンチェックランプ点灯診断・ルーフ作動不良修理になります。

メーター上にエンジンチェックランプが点灯するということで、修理のご依頼をいただきました。

入庫時には、特にチェックランプの点灯はありませんでしたが、
しばらくエンジンを掛けていると、突然計器類がほとんど機能しない状態になり、
エンジンチェックランプを含む数か所のチェックランプのみが点灯している状態となりました。
※撮影時はアイドリング中ですが、タコメーターなども機能していません。
この状態で窓やミラーやルーフを作動させようとしても受け付けない状態となっていることも確認しました。

アストンマーティン専用テスタにて故障コードを確認。
不具合が起きている時は”CAN通信ラインのLow-Speed関連”が全て通信できない状態となってしまっていました。


診断を進めると、CRM(コンバーチブル ルーフ モジュール)の内部不良と判明。
CRMの交換をさせていただきました。



モジュールの交換後は、アストンマーティン専用テスタによる、
対象モジュールのFlash(書き換え)が必要となります。
Flash時には車両のバッテリーだけでは不具合が起きる可能性がありますので、
電源を安定させる必要があります。

モジュールの交換とFlashをしただけですと、写真の様にエラーメッセージがでてしまいますので、
ルーフ位置の学習が必要となります。




手動にてルーフを開閉し、位置の学習を行います。
ルーフの修理を行う際には、幌を保持する為にアストンマーティン専用の純正ツールがありますので、
それらを活用し位置の学習を完了させます。


作業後は、ルーフの作動に異常がないことをチェック。
再度テスタにて関連モジュールに故障コードの入力がないことを確認し、作業完了となりました。
この度は、ご依頼いただき誠にありがとうございました。
今回の様に、エンジンチェックランプの点灯でご依頼をいただいても、
実際に診断させていただくと、エンジン関連の不具合ではないこともあります。
普段乗っていて、見慣れないランプなどが点灯した際は、
お気軽に弊社スタッフまでご相談ください。
ASTON MARTIN Vanquish メンテナンス(車検整備・異音修理)になります。

まずは各部機能チェックを実施。
各灯火廻りやエアコンの効きなどをチェック。
アストンマーティン専用テスタにて、各モジュールに異常なコードが入力されていないかを確認します。




お客様より、走行中に異音がするとのことでしたので、ロードテストを実施。
下廻りより異音が確認できましたので、車両をリフトアップすると、
エキゾーストパイプとサイレンサーが、上部に取り付けられている遮熱板と干渉していましたので、
取り付け状態を修正させていただきました。




高速走行時、ハンドルが振動するとのことでしたので、足廻りを各部増し締め。
ホイールバランスを再度取り直させていただきました。




車体下部に取り付けられている整流板が割れてしまったということで状態を確認。
中央部だけ割れてしまっていましたので、目立たないように接着とテーピングにて修理をさせていただきました。



エンジンルーム内の点検を行います。
ホース類に亀裂などがないことや、各油脂類の状態や漏れがないことを確認します。





エンジンオイル・オイルフィルターを交換させていただきました。
交換時には、エンジンオイルの洗浄作用と潤滑作用を高めるワコーズ社のスーパーフォアビークルを添加。
交換後はエンジンのノイズが減り、気持ちの良いエンジンフィールのお車となりました。
また、冷却水には同社のクーラントブースターも添加。
経年により失われてしまう防錆・防食・消泡性能を補う効果がありますので、
弊社では車検ごとの添加をおすすめさせていただいております。

バッテリーの容量が低下しておりましたので、信頼性の高いVARTA社のドイツ生産のAGMバッテリーへ交換させていただきました。
バッテリーは弱ってしまうと、ある日突然エンジンが掛からなくなってしまうこともあります。
他の消耗品とは違い、走行距離が少ない程傷む傾向があります。
弊社では車検や点検時に、専用のテスターを使い、
電圧だけでなく負荷が掛かった状態での容量などを測定し良否判定をさせていただいております。
お客様の使用状況に応じて、シビアな環境でも安定してお使いになれる高性能バッテリーなど
各種ご用意させていただいておりますので、詳しくは弊社スタッフまでお気軽にお問い合わせください。



各部を清掃しながら復元。
必要箇所の調整を行い、車検を更新させていただきました。


最後に、各部整備箇所の最終チェックを行い、点検時期をメーターに知らせるサービスインターバルをリセット。
お客様の元へお車をお返しさせていただきました。
この度はご依頼いただき誠にありがとうございました。