2026.10.28 | アストンマーティン・ポルシェ・外車・輸入車販売・車検・整備・点 検・修理・ASTONMARTIN・PORSCHE

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整備の四方山話~エンジンオイルについてVol.2 ACEA規格~

前回の記事はこちら↓

整備の四方山話 ~エンジンオイルについてVol.1 SAE粘度~

前回の「整備の四方山話」では、エンジンオイルのSAE粘度についてご紹介しました。

0W-20、5W-30、10W-60 etc…

これらの数字はあくまでもエンジンオイルの粘度特性を表すものであり、オイルそのものの品質や性能を示しているわけではありません。
エンジンオイルに要求される性能は、エンジンの構造や設計思想、使用環境によって大きく異なります。

当店のブログをご覧の方は輸入車、とりわけ欧州車にお乗りのオーナー様が多数いらっしゃると推測いたします。

そこで今回取り上げるのが、欧州車のエンジンオイル選びで重要な指標となる「ACEA規格」です。

~ACEA規格とは~
欧州自動車工業会が定めたエンジンオイル規格。
フランス語で「Association des Constructeurs Européens d’Automobiles」と表記し、単語の頭文字をとり「ACEA規格」と呼称され、
欧州の自動車メーカーが求めるエンジンオイルの性能要件を共通の基準として定めています。

SAE規格が主にエンジンオイルの粘度特性を分類するのに対し、ACEA規格はエンジン保護性能や清浄性能、耐久性、排出ガス後処理装置への適合性などを評価するための規格です。

例えば、高温環境下での油膜保持性能やピストン内部の清浄性、摩耗防止性能、オイルの酸化安定性など、さまざまな性能が要求されています。

SAE粘度が「オイルの粘度特性」を表すものであるのに対し、ACEA規格は「オイルに求められる性能」を分類するものと考えると理解しやすいでしょう。

また、ACEA規格は「各カテゴリ分類にあたりHTHSが重要な基準のひとつとなっている」という点も大きな特徴と言えます。

↑当店は当然ながらACEA規格を取得しているエンジンオイルを取り扱っています。
各種銘柄、常時在庫がございます。

~ A/Bカテゴリ、Cカテゴリ~
ACEA規格の内部でもカテゴリが分かれており、乗用車向けでは「A/Bカテゴリ」、「Cカテゴリ」に大別されます。

●A/Bカテゴリ

ガソリンエンジン及びディーゼルエンジン向けの規格で、比較的エンジン保護成分(SAPS)の多いエンジンオイルを対象としています。

代表的な分類にはA3/B4、A5/B5、A7/B7などがあります。

●Cカテゴリ

触媒やDPF、GPFなどの排出ガス後処理装置との適合性を考慮したガソリン及びディーゼルエンジン向けの規格です。
エンジン保護成分(SAPS)を制限しながら、エンジン保護性能と排出ガス後処理装置の保護を両立させることを目的としています。

代表的な分類にはC2、C3、C4、C5、C6、C7などがあります。

当店へご入庫いただく代表車種を例に挙げますと

●アストンマーティン DB9/V12 Vantage等のVH系 V12エンジン搭載モデル…ACEA A3/B4
●アストンマーティン DB11 V12エンジン搭載モデル…ACEA C5

となります。

同メーカーのエンジンでも、年式やモデルによって要求される規格が異なることもございます。

なお、A/BカテゴリとCカテゴリのどちらが優れているというわけではありません。

然るべきメンテナンスの励行と併せてエンジンにマッチした特性のオイルを使用することが、車両コンディションを高水準で維持するための要となると考えます。

 

今回は欧州車向けのエンジンオイル規格「ACEA規格」の基礎についてお話しさせていただきました。

当記事の「HTHS」「SAPS」という単語が気になられた方もいらっしゃるかと思います。
いずれもACEA規格にとって重要な要素です。

次回は「HTHS」「SAPS」について詳しくお話しさせていただきます。

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