Mercedes Benz ミディアムクラスカブリオレ E320CE 車検
メルセデスベンツ ミディアムクラス E320CE
流麗なカブリオレボディに目を奪われがちな一台ですが、その本質は操作系に現れる緻密な作り込みにあります。
ステアリング、スロットル、そしてブレーキ。
ドライバーの入力に対して機械がどう応えるか…そのひとつひとつに、当時のメルセデスベンツが掲げていた「最善か、無か」の思想が色濃く反映されています。

今回は車検整備、並びに更新をご用命いただきご入庫の運びとなりました。

ご入庫後は車両を整備ブースへ移動、法定点検項目に沿って各部を点検いたします。
車両をリフトアップし、足まわりから点検を実施。

フロントブレーキ点検。

リアブレーキ点検。
フロント、リアブレーキ共にパッド、ディスクローターの摩耗も見受けられず良好な状態です。

タイヤ残溝点検。
経年劣化も見受けられず、良好な状態です。

エンジンルーム各部、及びバッテリーの健全性を点検します。
従来のバッテリーテスターは、バッテリーの状態を点検する際に強い負荷をかけてしまいます。
当店はバッテリーに負荷をかけることなく状態を点検することが可能なMIDTRONICS(ミドトロニクス)社のテスターを採用しております。
バッテリーの表面上の状態しか点検できないテスターとは違い、バッテリー内部の状態、健全性等の深部まで点検した結果がわかります。
日頃より安心してお車をお乗りいただくためにも、確実な点検結果をご提供できるよう適切な機材を取り揃えております。

点検結果は良好。
ご入庫中に適宜充電を実施し、様子見とさせていただきます。

ブレーキフルード点検。
著しい劣化は見受けられませんが、今回は車検整備ですので定期交換をおすすめさせていただきます。

オーナー様より「エアコン吹き出し口のルーバーが動かなくなったので診てほしい」とご用命いただきました。


動作不良の見受けられるエアコン吹き出し口を取り外し点検を実施。
エアコン吹き出し口取り外しには助手席エアバッグインフレーターを取り外す必要がございます。
取り外した吹き出し口を点検したところ部品の破損等は見受けられず、経年劣化により稼働部が固着してしまったようです。
可動部各部グリスアップ等、然るべき処置を施した後は不具合も解消、問題なく操作できるようになりました。
車両各部の点検結果をもとに作成したお見積りをオーナー様へご案内し、車検整備の方向性をヒアリング。
整備内容をご指示いただきました後に、整備作業着工とさせていただきました。

まずはエンジンオイルを交換します。
オイルドレンよりエンジンオイルを排出。

エンジンオイルフィルターも併せて交換。
エンジンオイル交換時はオイルフィルターの同時交換をおすすめさせていただきます。

エンジンオイルフィルターケースは規定トルクで締め付け。

新たにエンジンへ注入するエンジンオイルはWAKO’S Euro Touringをチョイス。
昨今の欧州車に要求される規格にも対応している全化学合成オイルです。

エンジンオイル新旧比較。
エンジンのコンディションを高水準で維持するためにも、定期的なエンジンオイル交換をおすすめさせていただきます。

ブレーキフルード交換。
ミディアムクラスのブレーキペダルタッチは剛性感が高く、無駄なストロークのない引き締まったフィーリングが特徴です。
初期制動の立ち上がりが明確で踏力に対してリニアに減速していくその感覚は、当時のメルセデス・ベンツに共通する質実剛健なブレーキフィールを体現しています。

ブレーキブリーダーボルトに経年劣化が見受けられましたので、併せて交換。
指先程の小さな部品ですが、ブレーキラインを構成している重要な部品のひとつです。

ブレーキフルード新旧比較。
ブレーキフルードはブレーキペダルの踏力を各ブレーキキャリパーへ伝達する重要な役割を担う部品です。
劣化が進行するとブレーキペダルタッチや、制動能力の悪化に繋がりますので、定期的な交換をおすすめさせていただきます。

法定点検の際はブレーキやショックアブソーバー、サスペンションアーム等の足まわり部品に緩みがないか、工具を用いて点検いたします。


オーナー様に安心してお車にお乗りいただけるよう、各部をしっかり点検させていただきます。

ホイールを取り外さなければ手が届かず、汚れが堆積してしまう箇所というのはどうしても発生してしまいます。

当店はホイール超音波洗浄機を導入しておりますので、ホイールの隅々まで徹底的に洗浄することが可能です。

専用の洗浄液でホイールを洗浄します。

超音波洗浄後はホイールを純水ですすぎ、残った洗浄液を洗い流します。

隅々まで綺麗になったこの状態を維持するためにホイールコーティングを施工します。
ブレーキダストがホイールに付着したままにしておくとダストが固着、洗車をしても落ちなくなってしまいます。

コーティングを施工することによりホイールへのダスト固着を防止、また付着したダストは洗車時に簡単に洗い流せるといったメリットがございます。
コーティング施工後は然るべき時間を置いて乾燥、被膜硬化させます。

コーティング施工後は全体が光沢のある仕上がりになりました。
ホイールが綺麗な車両は一段と美しく目に映るものです。
「オシャレは足元から」
これは自動車にも言えることではないでしょうか。

発煙筒、及びキー電池を交換。

ヘッドライト光軸調整後、継続検査。
無事に車検更新が完了いたしました。


法定点検、車検にてご入庫いただいた際は整備作業完了後に洗車をさせていただきます。
当店は純水器を導入しておりますので、デリケートなボディを痛める心配はございません。

「最後のメルセデス」
そう呼ばれる理由は単なる評価や印象ではなく、当時の開発思想そのものにあります。
コストよりも品質と耐久性を優先し、長期使用を前提として徹底的に作り込まれた設計。
その思想は各部の構造や操作系に至るまで一切の妥協なく反映されており、現代の量産車とは一線を画す存在感を生み出しています。
過剰とも言えるほどの品質基準のもとで開発されたW124系は、その後の効率化が進んだ時代のモデルとは明確に異なる価値を持ち、今日に至るまで高い評価を受け続けています。



作業完了後に最終チェックを実施し車両全体に問題がないことを確認、整備完了とさせていただきました。
操作系の一つひとつに宿る確かなフィーリングは、この車両が単なるクラシックカーではなく、今もなお実用に耐えうる工業製品であることを物語っています。
「最善か、無か」
メルセデスの哲学を乗せてこの一台が走り続けられるよう、これからも我々が最善の整備をさせていただきます。
この度は当店をご利用いただき、誠にありがとうございました。
Valuence AUTOMOTIVE YOKOHAMA
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