2025.12.22 | アストンマーティン・ポルシェ・外車・輸入車販売・車検・整備・点 検・修理・ASTONMARTIN・PORSCHE

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Aston Martin DB11 法定12ヶ月点検整備

 

アストンマーティン DB11

DB9の後継として2016年にジュネーブモーターショーで発表された、ダイムラーと技術提携後初のモデルとなります。
アストンマーティンとしての美しさを踏襲しつつ、GTカーとしての快適性が向上した一台です。

今回は法定12か月点検をご用命いただきました。

ご入庫後は車両を整備ブースへ移動、法定点検項目に沿って各種受け入れ点検を実施いたします。

ボンネットが一般の自動車とは逆側に開く、いわゆる「逆アリゲータータイプ」。
なおかつ二枚貝のように立体的な構造を有するクラムシェルデザインのため、ボディラインに余計な切れ目がなく、フロントフェイスの流麗さが際立ちます。

こちらの車両はV8エンジン搭載モデルです。

4.0Lツインターボエンジンは510PS/675N.mを発揮します。

バッテリーを点検。

従来のバッテリーテスターは、バッテリーの状態を点検する際に強い負荷をかけてしまいます。

当店はバッテリーに負荷をかけることなく状態を点検することが可能なMIDTRONICS(ミドトロニクス)社のテスターを採用しております。
バッテリーの表面上の状態しか点検できないテスターとは違い、バッテリー内部の状態、健全性等の深部まで点検した結果がわかります。

日頃より安心してお車をお乗りいただくためにも、確実な点検結果をご提供できるよう適切な機材を取り揃えております。

点検結果は概ね良好、バッテリーは交換ではなく充電にて様子見とさせていただきます。

エンジン冷却水点検。
大きな劣化は見受けられませんでした。

ブレーキフルード点検。
こちらも大きな劣化は見受けられず、状態は良好です。

エアクリーナーエレメント点検。
VHアーキテクチャ世代のVantage系やDB9/DBS/Virageと比較しエアクリーナーBOXのレイアウトがエンジンルーム内上部付近に移設されたおかげで、エンジンオイル吹き返しによる湿潤に悩まされることはなくなりました。

点検の結果は目詰まりもなく状態良好。清掃し、車両へ組付けます。

法定点検の際はブレーキやショックアブソーバー、サスペンションアーム等の足まわり部品に緩みがないか、工具を用いて点検いたします。

お客様に安心してお車にお乗りいただけるよう、各部をしっかり点検させていただきます。

アストンマーティンはトランスミッションとディファレンシャルが一体となっている変則機構「トランスアクスル」を採用しております。

DB11はトランスアクスル内部に冷却水経路が設けてあり、経路を密閉する蓋の役割を果たす部品の劣化で冷却水が漏れる事例が確認されております。
比較的広い面積を樹脂製のプレートで蓋をする形になっておりますので、新品に交換しても短期間で冷却水漏れが再発してしまう場合もあるようです。

当店では冷却水漏れ再発を防止するべく、該当部品をアルミ削り出しでワンオフ作成した実績がございます。
こちらの車両もオーナー様から当店へ冷却水漏れでお悩みのところご相談いただき、部品ワンオフ制作の運びとなりました。

取り付けから2年ほど経過しましたが、冷却水の滲み、漏れは一切なし。
冷却水漏れに悩まされることなく快適に乗れるようになったとオーナー様にもご満足いただいております。

タイヤ、ブレーキパッド残量も問題なし、車両全体の状態も非常に良好でした。
車両各部の点検結果をもとに作成したお見積りをお客様へご案内し、法定点検整備の方向性をヒアリング。
整備内容をご指示いただきました後に、整備作業着工とさせていただきました。

まずはエンジンオイル及びオイルフィルターエレメントを交換いたします。
エンジンオイルドレンよりエンジンオイルを排出。

オイルフィルターエレメント交換時はトルクレンチを用いて規定トルクで締め付けます。

エンジン内部機構保護のためにも、エンジンオイル交換の際はオイルフィルターエレメントの同時交換をおすすめさせていただきます。

当店はアストンマーティン用のオイルドレンボルト、オイルフィルターエレメント等の定番消耗品類をはじめ、ブレーキパッド等も常時在庫がございますので、部品待ちのお時間をいただくことなくクイックな整備作業が可能です。

エンジンオイルはWAKO’S 「Euro Touring 5w-40」をチョイス。
ASEA:C3規格ですので、DB11に要求される規格に適合しております。

さらにエンジン内部保護性能を向上させるため、WAKO’S S-FV・S(スーパーフォアビークル シナジー)を添加。
エンジンにオイルを規定量注入していきます。

エンジンオイル新旧比較。
並べると違いは一目瞭然です。

エンジンオイルは年間の走行距離が浅くても劣化が進行してしまいます。
最低限、年に1度の交換をおすすめさせていただきます。

ご用命によりブレーキフルード交換を実施。

今回はアストンマーティン純正ブレーキフルードをチョイス。

このブレーキフルードにもアストンマーティン品番が割り振られており、れっきとした純正部品です。
パッケージの通りCastrol社製ですが、一般市場に流通しているものではございません。

ブレーキフルード新旧比較。

こちらの車両につきましてはブレーキフルード劣化の進行は極めて低いですが、ブレーキの状態を高水準で維持するために1年毎の交換も有効な手段かと考えます。

消耗品交換後はエアコンガスメンテナンスを実施。

エアコンガス添加剤も併せて添加、エアコンシステム性能、及び内部保護性能向上を図ります。

定期的なエアコンガスのメンテナンスはエアコンの効きを最適化するだけでなく、システムの負担を減らし部品の故障リスクを低減する効果もございます。

エアコン関連は故障すると修理費用が高額になる傾向にありますので、予防整備として当店では定期的なエアコンガスメンテナンスをおすすめさせていただいております。

エアコンガスメンテナンスのみのご入庫も承りますので、当店へお気軽にお問い合わせくださいませ。

エアコンフィルター交換。

エアコンフィルターは埃やごみを吸着しすぎると目詰まりしエアコン吹き出し口からの風量低下、また経年によりカビ臭の原因にもなります。
お車を快適にお乗りいただくためにも定期的な交換をおすすめさせていただきます。

フロントリップのボルトに錆が見受けられましたので処理します。

錆を除去し、再塗装。

全ての整備作業完了後にメンテナンスインターバルのリセットを実施。

法定点検、車検ご入庫いただきました車両は手洗い洗車をさせていただきます。

当店は純水器を導入しておりますので、ボディに水垢が付着する心配はございません。

ご納車までのお預かり期間中は適宜バッテリーの充電をさせていただきます。

作業完了後に最終チェックを実施し車両全体に問題がないことを確認、整備完了となりました。

この度は当店をご利用いただきまして、誠にありがとうございました。

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