アストンマーティンV8ヴァンテージのエンジン不調の診断・修理となります。

エンジンが振動する時があったとのことでエンジン不調(チェックランプ点灯は無し)診断
のご依頼いただきました。
まずは車両の状態を確認します。
エンジンをかけてみると常時ではなく時々振動がします。
AMDS(アストンマーティン純正診断機)をあて、故障コードの過去歴を確認してみます。

エンジン関係に振動に繋がるような故障コードの入力はありませんでした。
振動が失火のようでしたので、失火カウンターも念のためチェックします。

失火の検出がある場合は該当シリンダーの番号の部分がカウントされるのですが、今回検出はありませんでした。
実際にスパークプラグの状態を目視確認します。
全数(8本分)確認をします。

焼け具合に目視で分かるような異常は見受けられませんでしたので復元します。
KOERテスト(キーON・エンジンRUN)テストにてエンジンをかけた状態でどこに不具合があるかを検知してくれるテストを実施しました。


テストが途中で中断されてしまいました。
点火タイミングの保存値を確認するとそもそものデータが飛んでしまっていました。

この影響で車両側が故障コードを拾えていなかったと推測し、
エンジン不調が常時ではなく、たまにということもあり、エンジン学習を行いました。

再度ロードテスト等実施し、車両の状態を改めて確認していきます。
この頃には症状が入庫時より顕著に出るようになっていましたので、
再度、AMDSにて故障コードを確認していきます。

P0305 5番シリンダーにミスファイア(失火)
P2197 バンク2センサー1のO2センサー故障コード
の入力がありましたのでそれぞれについて診断を進めていきます。
まずは、失火カウンターの確認です。

5番にかなり失火検出があります。
次に5番のスパークプラグのみを隣の6番と入れ替えて失火が移るか確認します。

スパークプラグのみを入れ替え、カウンターも6番に入りましたので
イグニッションコイルの故障ではなくスパークプラグの故障と診断をいたします。
現状、実際に故障しているのは1本のみですが、
同じ環境で同じ期間使用されている他のスパークプラグも徐々に故障する可能性が高いです。
該当箇所のみ交換をするか、念のため全数交換をするかをお客様にご判断いただき、
全数交換をご希望されましたので今回は、全数交換にて作業を進めさせていただきます。
この段階でかなり振動がありましたので、失火がO2センサー故障コードに影響を与えている
可能性や車両への悪影響を考慮し、ひとまず交換作業をさせていただきます。


交換作業が完了しエンジン振動が無事に無くなりましたので、
診断機接続し、コードリセットとエンジン学習値の再学習を実施しました。


その上でO2センサーの波形も念のため確認します。
波形確認時はしっかり暖気してから行います。

若干波形乱れはありましたが、今すぐ交換の必要は無い程度でした。
ロードテスト後も故障コードの再入力はありませんでしたのでO2センサーに関しては
様子見にてご案内させていただきました。
最後に各部機能チェックし、ご納車させていただきました。

今回は、症状が出ていてもチェックランプ点灯がしていなかったです。
症状も常にではなくたまに出る程度でしたが、お早めにご連絡いただいたことで
O2センサーの交換の必要がなかったので修理金額を抑えることにも繋がりました。
何かいつもと違うなと感じましたり、ご不安なことがございましたらお気軽にご相談くださいませ。
この度は、修理ご依頼誠にありがとうございました。
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【輸入車・国産車】アストンマーティン・V8ヴァンテージ
車検・定期点検・一般整備・修理・鈑金・塗装・保険・代車貸出
アストンマーティン V12ヴァンキッシュ
英語で「打ち負かす」、「征服する」、「克服する」の意味を持つ「Vanquish(ヴァンキッシュ)」
アストンマーティンのフラッグシップマシンにい相応しい車名です。
イギリスはニューポートバグネル工場で、人の手で組み上げられたヴァンキッシュは大量生産された工業製品としての自動車とは一線を画す魅力がございます。

ヴァンキッシュも3代目となる現行モデルが発表されたことは記憶に新しいですが、ヴァンキッシュといえば映画「007」シリーズにも登場したこの初代モデルがお好きな方も少なくないはずです。
ボンドカーとしての側面も持つヴァンキッシュですが、生産されてから20年近くの年月が経過し、故障に伴う大掛かりなメンテナンスも珍しくなくなりました。
こちらの車両は走行不能となってしまい、レッカー入庫となりました。
V12ヴァンキッシュの変速機構はマニュアルトランスミッションがベースとなっており、車両がドライバーに代わってクラッチの断続、及び変速を行います。
クラッチの断続、変速は油圧で制御されており、フルードが漏れた場合、走行不能になってしまいます。

車両を整備エリアへ移動させ、リフトアップ。
エンジンとトランスミッションの接合部付近よりフルードの漏れが見受けられました。

漏れ箇所を特定するためにトランスミッションを車両から降ろします。

トランスミッションインプットシャフト側
写真赤丸部分、クラッチを断続するスレーブシリンダーに繋がるASMホースからフルードが漏れていたようです。
今後も安心してお乗りいただけるよう、ASMホースは全数交換させていただくこととなりました。

クラッチを断続するための部品「スレーブシリンダー」
こちらもASMフルードの油圧がかかる部品です。

部品供給の関係で今回は新品交換ではなく、現品オーバーホールで対応いたします。
スレーブシリンダーのオーバーホール完了まで時間がかかりますので、別の作業に移ります。

現在の走行距離を鑑み、併せてクラッチプレート/カバー/パイロットベアリングを交換いたします。
V12ヴァンキッシュ/V8ヴァンテージ/V12ヴァンテージS等、マニュアルトランスミッションをベースとした変速機構を採用している車両は定期的なクラッチ交換作業が必要となります。






クラッチ関連部品交換後、各部を規定トルクで締め付け実施。
当店はV12 ヴァンキッシュをはじめアストンマーティンの整備マニュアルを各種保有しておりますので、正確な情報をお調べすることが可能です。


スレーブシリンダーのオーバーホールも完了しましたので、トランスミッションまわりの整備作業に移ります。


ASMフルードが漏れて汚れたハウジングを清掃し、スレーブシリンダーを取付けます。

バルブボディに取付けられているASMホース。
経年により変色、劣化が見受けられます。

上記写真部分を含む、すべてのホース類を新品に交換。
ASMホースは経年劣化によるフルード漏れが往々にして発生してしまう部品です。
V12ヴァンキッシュのASMホースは純正新品としてホースのみの供給は無し、バルブボディAssyの構成部品にホースも付属してくるという供給設定のみとなります。
バルブボディAssy交換と比較してリーズナブルに、安心してお乗りいただけるよう、今回のように社外品のASMホースを入手し交換をする整備の方向性も有効かと考えます。
またV8ヴァンテージ/V12ヴァンテージS等に採用されておりますスポーツシフトのASMホース交換作業も承っております。
ASM関連部品の劣化が気になる、走行不能になる前に予防整備として交換を検討されているお客様はお気軽に当店へお問い合わせくださいませ。

ASMホース交換後はトランスミッションギヤセレクター部分の整備へ移ります。
走行中の変速時、シフトミスをするときがあるので改善したいとご用命いただきました。
トランスミッションギヤセレクター部分のガイドプレートに原因があると考えますので、部品を取り外し確認します。

取り外したシフトセレクターガイドプレート
油圧でギヤセレクターを動かしHパターンガイドの溝をキーがスライド、変速をします。

プレートのガイド部分にキーと強く接触、削れた跡がありました。
これが原因でスムーズに変速できず、シフトミスを誘発していたと考えられます。

キーとの接触を避けるため、プレートに加工を施します。
加工後はトランスミッションへ元通り組付け、トランスミッション搭載前に動作テストを実施し確認します。

V12ヴァンキッシュはトランスミッションを車両へ搭載してしまうと、スペースの問題で各種調整ができません。

アストンマーティン純正特殊工具を用いて、トランスミッションを搭載せずとも車両と接続している状態にします。

当然ですがこの作業もアストンマーティンから供給される整備マニュアルに記載されており、正規手順を踏んだ作業になります。
この独特な調整作業はV12ヴァンキッシュ以外には存在しないでしょう。

シフト位置を診断機で確認、ズレもなく良好です。
ガイドプレート加工後は違和感なくギヤが入るようになりました。


ギヤセレクターポジションが規定位置に収まっているか確認。
写真の緑~黄色の範囲内に黒い点が収まっていれば規定値内となります。
微調整を繰り返し、無事に中心値に納めることができました。
全ての調整作業完了後、トランスミッションを車両に搭載します。

トランスミッション搭載後はプロペラシャフト等も組み付け車両を復元。
走行、及び変速フィールが正常かチェックのために試運転を実施します。
問題なく走行ができることを確認、整備完了となりました。

アストンマーティンを代表する貴重な一台も時代の流れには逆らえず、徐々に入手不可能な部品も増えてきてしまいました。
アストンマーティンの伝統と歴史を守る意味も込めて、我々もできる限りのメンテナンスをさせていただきたいと思います。
この度は当店をご利用いただきまして、誠にありがとうございました。
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【横浜 新山下 工場】
〒231-0801
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【輸入車・国産車】アストンマーティン・ヴァンキッシュ
車検・定期点検・一般整備・修理・鈑金・塗装・保険・代車貸出
アストンマーティン DB9ヴォランテの車検整備となります。
今回は、車検時の受入からお見積り内容までをご紹介させていただきます。

まずはエンジンルーム内の油脂類の状態やオイル漏れの有無ベルトの状態等点検をしていきます。
エンジンオイルの量や色、汚れをチェックします。
あまり乗られていなくても劣化しますので1年毎の交換おすすめさせていただいております。

同じようにパワーステアリングフルードのレベルや色、汚れをチェックします。
極端に減ってしまっている場合は、経路に漏れがないかを確認します。
交換歴がありませんでしたので、今回は、交換をご提案させていただきました。
目安としまして、3万~5万kmまたは3年~5年に1回は交換おすすめとなります。

ブレーキフルードも同じように量や色を確認します。
ブレーキフルードは水分を吸収してしまいブレーキが深くなったり効きに変化をもたらしてしまう為、車検毎の交換をご案内させていただいております。
また、目視だけでなく専用のテスターにて濃度を確認します。

冷却水も同じように目視にて量や汚れを確認後、専用のテスターにて濃度を確認します。
不凍液%が30%を切ると交換時期となります。
不凍液%は水道水の補充や経年劣化により下がって来ますので、1年毎の点検をおすすめします。

次に、バッテリーの状態を点検していきます。

ご入庫前にバッテリーが上がってしまい、ご自身で交換されたとのことですので、
バッテリー本体の電圧は異常なしでした。
次にバッテリー上がりの原因を調べていきます。
暗電流が何かの条件で流れてしまっていないかを暗電流テスターにて確認し、問題ありませんでしたが、
ヴォランテ車両でルーフモジュールが誤作動をするという事例がありましたので、
念のため、アストンマーティン純正診断機にて各モジュールがおかしな動きをしていないか時間をかけて点検していきます。
こちらは、お客様の保管状態と同じ車両状態にし、診断機を繋ぎ夕方から翌日の午前中いっぱい繋いでおき、
誤作動を起こしてしまっていないかのチェックをしています。


19時頃に車両のキーロック後には動いた形跡は見つかりませんでしたので正常な状態と判断いたします。
そこで走行距離を確認すると前回入庫時(1年3か月ほど前)より586㎞ほどしか伸びていませんでした。
保管状態を確認すると保管場所はコンセントがなく充電機を繋いで置けない場所とのことでした。
今回は、あまり乗られる機会が少ないようでしたら充電可能な環境で保管することをおすすめさせていただきました。
次にタイヤを外し一輪ずつ状態を確認していきます。

主に摩耗状態やひび割れ等がないことや製造年/変摩耗等していないことを確認していきます。
タイヤ地面を直に捉える為、交換時期をスルーしていると事故に繋がりますのしっかりチェックしていきます。
次にブレーキ周りの点検となります。

こちらはブレーキパッドの残量のチェックをしています。
摩耗具合で内外差や左右差の有無やブレーキホースの状態・ディスクローターの状態/摩耗具合等確認していきます。
お預かり時に車両状態チェックさせていただくと左側のサイドリピーター(ウインカー/ハザード)のカバーは無くなってしまっています。
これでは車検不適切な為、要交換となりますので、早速交換していきます。

新旧品です。

外したあとには清掃してから取り付け作業へ入ります。

新品の取り付けさせていただきました。

点灯確認をし復元していきます。
その他、足回り・下廻り・エンジン関係等故障や車検不適合がないことを確認し、車両に合った内容にてお見積書を作成し、お見積りをご案内します。

長くなってしまいますので各種作業については次回以降ご紹介させていただきます!
車検のご用命誠にありがとうございました。
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【輸入車・国産車】アストンマーティン・DB9
車検・定期点検・一般整備・修理・鈑金・塗装・保険・代車貸出
アストンマーティン ラピードSのABSモジュール修理となります。

今回は、業者様からのご依頼となります。
メーター内に
・トラクションコントロールイチジオフ
・ABS/DSC ハヤイジキニテンケンヒツヨウ
・ABSチェックランプ点灯
が表示されているとのご用命を受け、車両お預かりさせていただきました。


アストンマーティン純正診断機にてまずは診断を進めさせていただきます。
診断機をあて、故障コード一覧を確認します。

エンジン関係には汎用テスターを繋いだ際に入力してしまうP1923/U0115が右バンクに確認され、
左バンクには触媒効率低下を示すコードP3070/P3071の入力がありました。
エンジン不調な時があったとのことで症状は出ておらず、
・ポンプコネクター溶損点検
・フューエルプレッシャー数値実測値
それぞれ点検し良好なことを確認しました。


また、触媒効率低下のコードがありましたので、O2センサーの波形を確認しましたが
大きな乱れはありませんでした。(写真を撮り忘れてしまいました。。。)
症状が出ていないこともありましたので、O2センサー交換または故障コード消去で様子見を提案させていただきました。
O2センサーは上流側4本下流側4本の合計井8本(約5万円/1本)の部品費用を鑑み今回は、様子見にてご了承いただきました。

EBS(Electronic Braking System Module)にはABSポンプ故障の関するコード40201Cの入力がありました。
こちらがABSチェックランプ点灯に繋がっております。
まずはABSモジュール接続部のコネクター部に断線や劣化がないことを確認します。

配線まわりに異常がないことを確認できました。
当初、本体交換にてご案内させていただいたのですが、
新品は国内在庫なし本国オーダーで高額となるので修理でとご用命いただきました。
同業他社様からのご提案ということで、信頼のおける修理業者様もご存知でご紹介くださり、
今回は、ABSモジュールの現品修理にて作業を進めさせていただきました。
早速、取り外し作業へ入ります。
左フロントのタイヤハウスの内側にABSモジュールはあります。

ブレーキフルードが垂れてしまうのでしっかりまわり飛び散らないように保護やキャップとなるものをつけておきます。
今回は、専門の業者様にて修理ですので梱包し、修理業者様へ発送しました。
基盤だけでなく、モーター部分もだいぶ腐食してしまっていたとのことです。
下記写真はモーター部分で、返送していただき中を確認することができました。

修理後のABSモジュールです。

早速取付け作業へ入ります。
取付け後はフルード漏れ等入念にチェックしますので、よりわかりやすいようにしっかり清掃清掃しながら取付けます。

取付け後、純正診断機にてエア抜き作業を行っていきます。
純正診断機にてブレーキシステムブリードという項目がありますので、
ABSポンプを意図的に動かしエア抜きをすることが可能です。
ここからは診断機の指示に従います。



純正テスターの指示に従い、各ブリーダーより十分エア抜きができました。
遂にコンプリートです。
最後にロードテストテスト実施し、フルード漏れがないことを確認しその上で故障コードが再入力しないか確認しました。

無事にメーター内の表示も消えました。

ABSモジュールの脱着が伴う作業は純正診断機を使用した作業が伴います。
弊社では、アストンマーティンに限らずポルシェ・BMW・メルセデスベンツ等輸入車メーカーを中心に純正診断機を取り揃えておりますので、
同業他社様からのご相談もお受けいたしております。
また、カーユーザー皆様のお困りごと等ございましたらお気軽にお問い合わせくださいませ!

最後に各部機能チェックをご納車させていただきました。
この度は、ご用命いただき誠にありがとうございました。
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【輸入車・国産車】アストンマーティン・ラピード
車検・定期点検・一般整備・修理・鈑金・塗装・保険・代車貸出
アストンマーティン V12 Vantage S Roadster 車検整備にてご入庫いただきました。
パステルブルーのボディカラーが目を引く車両です。

アストンマーティンのソフトトップはVantageシリーズに「Roadster」(ロードスター)、DBシリーズに「Volante」(ヴォランテ)の名が与えられています。
「Roadster」 直訳すると「道を行く者」、19世紀のアメリカで旅行に適した軽量な馬車を表すために使用したことが語源のようです。
なお「Volante」(ヴォランテ)の意味については下記の当店ブログ記事をご参照くださいませ。
Aston Martin DB11 Volante ブレーキ鳴き修理
ご入庫後は車両を整備エリアへ移動させ、法定点検項目に沿って各部を点検していきます。

純正診断機 AMDSを車両に接続し、各種故障コードを読み込んでいきます。
純正診断機を用いて然るべき情報を読み取り、車両の状況が把握できることが当店の強みです。

続いてバッテリーを点検。
従来のバッテリーテスターは、バッテリーの状態を点検する際に強い負荷をかけてしまいます。
当店はバッテリーに負荷をかけることなく状態を点検することが可能なMIDTRONICS(ミドトロニクス)社のテスターを採用しております。
バッテリーの表面上の状態しか点検できないテスターとは違い、バッテリー内部の状態、健全性等の深部まで点検した結果がわかります。
日頃より安心してお車をお乗りいただくためにも、確実な点検結果をご提供できるよう適切な機材を取り揃えております。

点検結果は概ね良好、バッテリーは交換ではなく充電にて様子見とさせていただきます。

続いてブレーキまわり点検。
V12 Vantage Sにはカーボンブレーキが搭載されており、その特性上ブレーキパッドの摩耗量は非常に少ないです。

こちらの車両も例に漏れず、前後ブレーキ共に残量は十分です。

タイヤ点検、経年劣化もなく残溝も問題ございません。

エアクリーナエレメント点検。
アストンマーティンはV8/V12エンジン共に車両をリフトアップしフロントタイヤを外さなければ点検することができません。
状態は良好、問題ございません。

ブレーキフルードの劣化状態を点検いたします。
劣化は進んでおりませんが、今回は車検整備ですので定期交換をおすすめさせていただきます。

インテークマニホールドに繋がっている負圧チューブ。
アクセルを踏み込み車両が加速をする際、必要となるエンジン吸入空気量が増加します。
急激に吸入空気量が増加した際にエンジンへの空気供給が間に合わなくなり、アクセルレスポンスに影響を及ぼす場合がございます。
そのため加速時は通常の空気供給ルートに加え、エアクリーナーBOXのバイパスルートを通じて吸入空気量不足を防止する機構が設けられています。
バイパスルートのバルブはインテークマニホールドの負圧を利用し開閉動作を制御しており、その負圧取り出し箇所が上記写真部分です。
この負圧チューブはエンジンからインテークマニホールドに吹き返してきたエンジンオイルの影響で劣化、膨潤してしまいます。
劣化が進行するとチューブの差し込みが甘くなり、隙間から二次空気を吸い込んでしまいエンジン不調やエンジンチェックランプ点灯の原因となってしまいます。
この車両の負圧チューブにも劣化が見受けられましたので、交換をおすすめさせていただきました。
車両各部の点検結果をもとに作成したお見積りをお客様へご案内し、車検整備の方向性をヒアリング。
整備内容をご指示いただきました後に、整備作業着工とさせていただきました。

まずはエンジンオイル交換前にエンジン内部フラッシングを施工いたします。
当店ではWURTH(ウルト)社のフラッシング剤を採用しております。
交換前のエンジンオイルに添加しアイドリングさせることでエンジン内部を洗浄します。

フラッシング施工後はオイルドレンよりエンジンオイルを排出。
エンジンオイル及びオイルフィルターエレメントを交換いたします。

アストンマーティンのエンジンオイルドレンボルトはシールパッキンと一体になっているため、オイル交換時はドレンボルトも同時交換になります。
またエンジン内部機構保護のためにも、エンジンオイル交換の際はオイルフィルターエレメントの同時交換をおすすめさせていただきます。
当店はアストンマーティン用のオイルドレンボルト、オイルフィルターエレメント等の定番消耗品類をはじめ、ブレーキパッド等も常時在庫がございますので、部品待ちのお時間をいただくことなくクイックな整備作業が可能です。

エンジンオイルはWAKO’S 「Euro Touring 5w-40」をチョイス。
ASEA:C3規格ですので、V12 Vantage Sに要求される規格に適合しております。

さらにエンジン内部保護性能を向上させるため、WAKO’S S-FV・S(スーパーフォアビークル シナジー)を添加。
エンジンにオイルを規定量注入していきます。

エンジンオイル新旧比較。
並べると違いは一目瞭然です。
エンジンオイルは年間の走行距離が浅くても劣化が進行してしまいます。
最低限、年に1度の交換をおすすめさせていただきます。

次にトランスアクスルオイルを交換いたします。
アストンマーティンのVantage系車両はトランスミッションとディファレンシャルが一体となっている変則機構「トランスアクスル」を採用しています。

オイルドレン、フィラーガスケットは新品に交換いたします。

トランスアクスルに注入する新品オイル。
このオイルにもアストンマーティン品番が割り振られており、れっきとした純正部品です。
パッケージの通りCastrol社製ですが、一般市場に流通しているものではございません。

トランスアクスルのフィラーから規定量を注入していきます。

トランスアクスルオイル新旧比較。
走行距離の浅い車両でしたが、経年により劣化が進んでいたようです。
トランスミッション、ディファレンシャル、トランスアクスル等の駆動関係オイルも定期的な交換をおすすめさせていただきます。

圧送交換機を車両に接続し、ブレーキフルード交換作業を進めます。


ブレーキフルード新旧比較。
ブレーキフルードはブレーキペダルの踏力を各ブレーキキャリパーへ伝達する重要な役割を担う部品です。
劣化が進行するとブレーキペダルタッチや、制動能力の悪化に繋がりますので、定期的な交換をおすすめさせていただきます。


経年劣化しているインテークマニホールド負圧チューブを交換いたします。
エアクリーナーBOX内部からインテークマニホールドまで伸びているチューブ複数本でエアバイパス開閉機構が構成されておりますので、全数のチューブを交換いたします。

インテークマニホールドに差し込まれる部分は膨潤し明らかにサイズが変わっておりました。
新品チューブを車両へ取付け、エアクリーナーまわりを復元していきます。

法定点検の際はブレーキやショックアブソーバー、サスペンションアーム等の足まわり部品に緩みがないか、工具を用いて点検いたします。


お客様に安心してお車にお乗りいただけるよう、各部をしっかり点検させていただきます。

各種油脂類の交換作業完了後はリフトから車両を移動させ、エアコンガスメンテナンスを実施。

エアコンガス添加剤も併せて添加、エアコンシステム性能、及び内部保護性能向上を図ります。
定期的なエアコンガスのメンテナンスはエアコンの効きを最適化するだけでなく、システムの負担を減らし部品の故障リスクを低減する効果もございます。
エアコン関連は故障すると修理費用が高額になる傾向にありますので、予防整備として当店では定期的なエアコンガスメンテナンスをおすすめさせていただいております。
エアコンガスメンテナンスのみのご入庫も承りますので、当店へお気軽にお問い合わせくださいませ。



車両コンディションを高水準で維持できるよう、冷却水添加剤及び燃料添加剤を添加。

当店ではWAKO’S、WURTHの各種添加剤を取り揃えております。
ご入庫いただいた際にはお客様のお車の状態にマッチした製品をご提案させていただきます。


ワイパー交換モードに移行し、ワイパーブレードを交換。
ワイパーの拭き取り性能低下は雨天時の視界不良に繋がりますので、定期的な交換をおすすめさせていただきます。

エアコンフィルターを交換。

エアコンフィルターは埃やごみを吸着しすぎると目詰まりしエアコン吹き出し口からの風量低下、また経年によりカビ臭の原因にもなります。
お車を快適にお乗りいただくためにも定期的な交換をおすすめさせていただきます。

有効期限切れのため発煙筒を交換。

リモコンキー電池交換。

ヘッドライト光軸調整後、継続検査。
無事に車検更新が完了いたしました。


全ての整備作業完了後にメンテナンスインターバルのリセットを実施。


走りを追求したシャーシにV12気筒の心臓を与えられたV12 Vantage S
まさに「ピュアスポーツ」を体現した一台でしょう。

作業完了後に最終チェックを実施し車両全体に問題がないことを確認、整備完了となりました。
この度は当店をご利用いただきまして、誠にありがとうございました。
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【輸入車・国産車】アストンマーティン
車検・定期点検・一般整備・修理・鈑金・塗装・保険・代車貸出
アストンマーティン DB11 Volante
ブレーキ鳴きが気になるので修理してほしいとご用命いただきました。

今回初めてご入庫いただきましたこちらのDB11、当店としては珍しいVolante (ヴォランテ)モデルです。
アストンマーティンDBシリーズのオープンモデルには、イタリア語で「飛ぶ」を意味する「Volante」の名が与えられます。
ご入庫後、試運転を実施。ブレーキ鳴きの症状を確認いたします。
DB11のブレーキはパッド、ディスクローターの材質の関係か非常に鳴きやすい傾向にあります。
こちらの車両は前後輪共にブレーキ鳴きの症状を確認、なおかつフロントよりもリアからの鳴きが強く聞こえました。
工場へ戻り車両をリフトアップ、ブレーキの状態を点検しつつ、鳴き止め対策を施します。


フロントブレーキパッド点検。
残量としては許容範囲です。

リアブレーキパッド点検。
フロントと比較し摩耗が進んでおります。
摩耗状態を詳しく確認するため、ブレーキパッドをキャリパーから取り外します。

リアブレーキパッドの摺動面を確認しますと、赤丸部分に金属露出が見受けられます。

ブレーキパッドはドライバーがブレーキをかけたときに、ディスクローターに押し付けられて制動をかける役割を果たす「摩材(写真 黄色)」と、その摩材をブレーキキャリパーに安定して取り付けられるようにするための「ベースプレート(写真 緑色)」の二つの素材で構成されており、一般的に摩材とベースプレートは強力な接着剤で貼り付けられています。
アストンマーティンのブレーキパッドは摩材とベースプレートが接着剤でなく、真鍮製のピンで締結されています。
真鍮製のピンはブレーキパッドが摩耗するにつれてブレーキ摺動面へ露出(写真 赤丸部分)してしまい、ディスクローターに接触、線傷を入れてしまいます。
可能な限りディスクローターにダメージを与えないように比較的柔らかい金属である真鍮製ピンを採用しているようですが、ピンが露出するということは当然、異金属同士が接触することになります。
ご入庫直後の試運転時にはリア側からのブレーキ鳴きが強く聞こえました。
ブレーキ分解、ブレーキパッドを点検した結果、リアブレーキパッドは真鍮製ピンが露出していました。
あくまでも推測の域を出ませんが、異金属同士が接触することにより、ブレーキ鳴きを助長しているのでは?とも考えられます。
お客様へブレーキの状態をご案内、今回は
・フロントブレーキパッドは現車付き部品を鳴き止め施工
・リアブレーキパッドは摩耗の為、新品へ交換
とさせていただきました。

リアブレーキパッド交換、新旧比較。
写真左側の部品は当店が取り扱うアストンマーティン用オリジナルブレーキパッドです。

純正品と比較してリーズナブルに、かつ低ダスト、ブレーキタッチも違和感の無い仕上がりとなっております。
当店オリジナルのアストンマーティン用ブレーキパッドが適合する代表車種は
V8 Vantage/DB9/DB11/Rapide となります。
部品在庫もございますので、部品取り寄せのお時間を頂戴することなくクイックな作業が可能です。
ブレーキパッド交換をご検討されているお客様はお気軽に当店へお問い合わせくださいませ。
※モデル、年式により当店オリジナルブレーキパッドが適合しない場合もございます。

ブレーキキャリパー組み付け前にできる限りの鳴き止め対策を施します。

ブレーキパッドをキャリパーに取り付けるガイドピン及びハードウェア。


超音波洗浄機を使用し、こびりついたブレーキダストを除去します。
当店では可能な限り、整備作業に付随する部分は清掃をさせていただきます。

然るべき箇所へブレーキグリスを塗布し、ブレーキパッドを組付けていきます。


ブレーキダストで汚れてしまったホイール内側も清掃。

ダストを拭き取ると、バランスウエイトを剥がした跡が残っていました。
ホイールの内側と外側に一か所ずつ、しかも4本全てのホイールにです。
これではせっかくのアストンマーティンのホイールの美しさが台無しになってしまいます。

全てのホイールに残っていたバランスウエイトを剝がした跡を除去。
スーパーカーのホイールは美しくなければなりません。

鳴き止め施工後に試運転を実施、ブレーキ鳴きは無事に解消。
工場へ戻り最終チェックを実施、問題がないことを確認し作業完了とさせていただきました。
DB11はブログ冒頭にも申し上げましたが、パッド、ディスクローターの材質の関係か非常に鳴きやすい傾向にあります。
全ての個体に今回と同様の鳴き止め対策を施工しても完全に鳴きが収まらない場合もございますが、ある程度は改善することが可能かと考えます。
DB11に限らず、アストンマーティンのブレーキ鳴きにお悩みのオーナー様は、お気軽に当店へお問い合わせくださいませ。
この度は当店をご利用いただきまして、誠にありがとうございました。
ASTON MARTIN DB11AMR エンジンオイル/タイヤ交換にてご入庫いただきました。

まずはエンジンオイル交換作業を実施いたします。

エンジンルーム内の「AMR(Aston Martin Racing)」バッジが目を引きます。

AMR仕様のDB11はV12エンジン搭載モデルDB11をベースにエンジン出力向上、インテリア、エクステリアにも一部変更を施したDB11シリーズのフラッグシップモデルになります。

車両をリフトアップし、エンジンオイルを排出。

エンジンオイルドレンボルトはシール剤と一体型の為、オイル交換時に同時交換となります。
併せてオイルフィルターエレメントも交換させていただきました。
エンジン内部機構保護のためにも、エンジンオイル交換の際はオイルフィルターエレメントの同時交換をおすすめさせていただきます。
当店はアストンマーティンのV8 エンジン、及びV12エンジンのオイルドレンボルト、オイルフィルターエレメント等の定番消耗品は常に在庫がございます。
エンジンオイル交換をご検討の際は、お気軽に弊社へお問い合わせくださいませ。

DB11に搭載されるV12エンジンの指定オイル粘度は0W-20になります。
フリクションロスを低減し、低燃費化を図っているようです。
低粘度オイルには油膜保持性能等、エンジン内部を保護する性能も高い水準で求められます。
粘度だけではなく、メーカーの指定する規格に適合しているエンジンオイルを使用することが不可欠となります。
弊社が取り扱うエンジンオイル銘柄は複数ございますが、DB11には「Unilopal (ユニルオパール)」社のOPALJET ACE FE をおすすめさせていただきます。
ACEA:C6/C5規格ですので、DB11の要求する規格に適合しています。

さらにエンジン内部保護性能を向上させるため、WAKO’S S-FV・S(スーパーフォアビークル シナジー)を添加。
エンジンにオイルを規定量注入していきます。

エンジンオイルの新旧比較。
並べると違いは一目瞭然です。
エンジンオイルは年間の走行距離が浅くても劣化が進行してしまいます。
最低限、年に1度の交換をおすすめさせていただきます。


タイヤ交換作業に移ります。
残溝は充分にありましたが、タイヤ製造年が2018年の新車付きタイヤが装着されていました。
タイヤも経年で硬化、ひび割れ等の劣化が進行してしまいます。
5年程度の年数が経過している場合、新品交換をおすすめさせていただきます。

タイヤをホイールから取り外します。
輸入車のホイールにはタイヤ空気圧を監視する「TPMS(Tire Pressure Monitoring System)センサー」が取り付けられているケースが多く、タイヤ交換時に破損のリスクもございます。
できる限りリスクを排除するべく、当店は高性能タイヤチェンジャーを導入しております。
タイヤ交換をご検討の際は、当店へお任せくださいませ。

タイヤ交換時にはエアバルブを同時に交換させていただきます。
指先程度のサイズと小さいですが、タイヤ内部の空気圧を保持する重要な部品です。


取り付けるタイヤ銘柄は「Michelin PILOT SPORT 4S」
走行性能と安全性を高次元で両立したPILOT SPORTシリーズのフラッグシップモデルです。

高出力を誇るスーパーカーには高性能タイヤをおすすめさせていただきます。

新品タイヤ組み込み後は、ホイールバランスを調整します。

ホイールバランスを調整するバランスウエイトです。
ホイールの外観をできる限り損なわないよう、当店ではウエイトの色にもこだわります。
ウエイトが目立たぬよう、ブラックを基調としたホイールにはブラックのウエイトを貼り付けます。

ウエイト貼り付け後に、再度バランスの確認。

ホイールバランスが調整できました。
すべての作業完了後に車両各部の最終チェックを実施し、ご納車させていただきました。

この度は当店をご利用いただきまして、誠にありがとうございました。
アストンマーティンラピード(Rapide)チェックランプ点灯の修理となります。

お客様よりメーター内に”ハイキシステム ハヤイジキニ テンケンヒツヨウ”というメッセージが出ていてエンジンチェックランプが点灯しているとのことで、修理のご依頼をいただきました。

入庫時にメーター内のメッセージを確認させていただくと”ハイキシステム ハヤイジキニ テンケンヒツヨウ”と表示されていましたので、アストンマーティン純正診断機(AMDS)を車両へ接続し診断を実施。


エンジンコントロールユニットにO2センサーに関する故障コードが入力されていましたので、純正診断機の機能を使用し、O2センサーの出力値の確認すると波形が乱れいましたので、上下流共にO2センサー本体の不良が確認できました。
故障コードの入力は左右エンジンとも上流側にのみでしたが、波形を確認すると特に下流側に大きな乱れがありました。


現状をお客様へご報告し、O2センサー全数交換にてお見積り内容ご承認いただきましたので交換作業へ入ります。
波形の状態によっては一部の交換で問題ない場合もあるのですが、弊社では、今後のトラブルリスクのことも鑑み、全数交換をおすすめさせていただいております。


上流側O2センサーです。
エンジン左右それぞれに2本ずつついています。


こちらは下流側O2センサーです。
アストンマーティンの12気筒エンジンは上流側(触媒の前)4本・下流側(触媒の後ろ)4本の合計8本のO2センサーを使用しております。


交換時、念のためO2センサー取り付け部から触媒内部をマイクロスコープで確認し、損傷の有無を点検いたします。
損傷等は見受けられませんでした。


O2センサー交換後は、波形のレスポンスもよくなり、安定した出力値へと変化。
チェックランプの再点灯もなくなり修理完了となりました。

ロードテストを実施し、故障コードの再入力も無いことを確認。
エンジンチェックランプも無事消灯いたしましたので修理完了となります。


最後にバッテリー充電等、お車のコンディションを整えお客様の元へお車をお返しさせていただきました。

この度はご依頼いただき誠にありがとうございました。
ASTON MARTIN DBS Superleggera シートヒーター/ベンチレーター効かないとのことで修理をご用命いただきました。

シートヒーター/ベンチレーターを含むエアコンコントロール、及びオーディオ関連のコントロールを管理しているセンタースタックパネル各部を点検したところ、
運転席と助手席どちらもシートヒーター/ベンチレーター機能が使用できません。

センタースタックパネル本体不良の可能性が高いため、お客様へ状況をご案内。
センタースタックパネル本体を交換し、症状が改善するかどうか診断を進めてさせていただくこととなりました。

センタースタックパネル本体を交換するにはナビゲーションシステム全体をセンターコンソールから取り外す必要がございます。

レザー内装に傷をつけぬよう、各部を養生して部品を取り外します。


システム全体を取り外した後、さらに分解を進めます。

センタースタックパネル単体にまで分解、新品部品と交換いたします。

ナビ画面を操作するタッチパッドモジュールも故障し、操作ができなくなっておりました。

ナビタッチパッドモジュールも併せて交換をいたします。

センタースタックパネル本体、ナビタッチパッドモジュールを交換後、内装を復元。
部品交換後はシートヒーター/ベンチレーター、並びにナビタッチパッドモジュールが正常に動作することを確認。
修理完了となりました。

併せてご用命いただきましたホイールスペーサーを取引けさせていただきます。
今回はH&R製のスペーサーをチョイスいたしました。

弊社ではホイールスペーサーや車高調取り付け等のカスタムも承ります。
各社カスタムブランドメーカー部品取り扱いがございますので、お気軽にお問い合わせくださいませ。

この度は当店をご利用いただきまして、誠にありがとうございました。
ASTON MARTIN Virage オーバーヒート(冷却水漏れ) 修理・車検整備

お客様より冷却水漏れによるオーバーヒートにて修理のご用命をいただきました。
また、車検満了日も近かった為、そのまま車検整備のご用命もいただきました。
入庫時には冷却水が大量に漏れた跡が残っていた為、冷却水経路の確認をすると、
冷却水タンクが割れており、そこから冷却水が噴き出してしまっておりましたのでお客様へ状況お伝えし、
冷却水タンク(サブタンク)の交換を提案させていただきました。


パーツを本国へ注文したのですが、冷却水タンクは本国で欠品しており納期未定状態が続いてしまっております。
このままですと、長期的に乗ることができない為、本来ですと部品のお持ち込みは受け付けていないのですが、
アメリカに中古品が出品されているとのことで、お客様と一緒に画像等で状態を確認した後、
ご購入いただいた中古の良品を取り付けさせていただきました。

交換後、その他冷却水の経路に異常が無いことを確認し冷却水漏れ修理の作業は完了となりました。
冷却水タンクについては、引き続き本国にオーダーを継続している為、新品が到着しましたら取付をさせていただく予定です。

引き続き車検整備に移行します。
先ずは、各部位の機能チェックを実施。
各油脂類や灯火廻り、エアコンの作動など、普段お客様がお使いになられる機能が正常に作動することを確認し、
アストンマーティン純正テスタにて故障コードを読み出し各モジュールの状態を点検します。



各油脂類の点検を行います。
油脂類の量や汚れ具合を目視で点検し、
ブレーキフルードや冷却水は専用の測定器を用いて状態の確認を行います。

エアクリーナーの点検を行いました。
アストンマーティンの12気筒エンジンは、エンジンからの吹き替えしにより内部から汚れてしまう為、
走行距離にかかわらず汚れ度合の確認をいたします。
今回は吹き返しによる内部からのシミの範囲は狭かったのですが、全体的に通常の外からの汚れがある為、
本来であれば交換をおすすめする状態となっておりました。
今回は、元々、この後に社外の吸気効率アップのフィルターを取り付ける予定でしたので、
一度こちらのフィルターを復元して車検を進めます。



ブレーキパッド残量とタイヤの溝なども確認し、
お車の各部の状態をお客様へ提示の上、ご承認の内容にて作業を各種進めさせていただきます。


ブレーキフルードを交換します。
ブレーキフルードは吸湿性がある為、水分の含量で交換時期を判断します。
今回は含量が1%だった為、数値的には良好なのですが、
車検整備では2年後まで安心して乗っていただくことを想定して実施する為、
弊社では車検(2年)毎のブレーキフルード交換をおすすめさせていただいております。




ワイパーブレードはあまり使用していなくてもこのように劣化していますので弊社では1年毎の交換をご提案させていただいております。

エアコンフィルターを交換させていただきました。
エアコンフィルターは臭いやカビの原因となる為、1年毎の交換をおすすめさせていただいております。


エアコンガスメンテナンスを実施させていただきました。
エアコン配管内のクリーニングとエアコンガス規定量の充填を実施します。
エアコンガスはどうしても自然に数%ずつ抜け出てしまう性質があり、
エアコンガスが少ない状態でエアコンを使用していると故障の原因となります。
エアコンガスは多すぎても良くない為、ガス缶を直接取り付けて計量なしでの充填・補充もおすすめしません。
弊社では、エアコンメンテナンスとして、
一度エアコンガスを抜き取り、配管内のクリーニング実施後、
車両の規定量のガスを充填することができますので、
エアコンを快適にご使用できるだけでなく、故障の予防にもなる為、大変おすすめのメニューとなっております。
また、抜き取ったガスはクリーニングして再使用することが可能ですので、環境にも優しくなっております。
エアコンのメンテナンス後は添加剤を注入させていただきました。
こちらの添加剤は冷房効果が高まり、注入直後から吹き出し口温度が下がる為、
ここ数年の猛暑を乗り切る為にも大変おすすめとなっております。




デフオイルの交換をさせていただきました。
デフオイルは交換歴がなく、抜き取るとかなり汚れている状態となっておりました。
アストンマーティンのデフは、ドレンボルトはマグネットがついており、鉄粉などのよごれが磁石の力で吸着するようになっています。
また、フィルターもついている為、ドレンボルトとフィルターを清掃し、Oリングやガスケットを新品に交換し復元します。


パワーステアリングフルードも交換歴がなかった為交換を実施します。
抜き取ると色も茶色に変化しており汚れが目立つ状態となっておりました。


ホイールの裏側を清掃し取り付け車両をリフトから降ろします。
カーボンローターのお車はダストによる汚れはほとんど出ないのですが、
それでも細かい埃などの汚れはどうしても付着してしまいます。
通常の洗車ですとホイールの裏をきれいにすることは難しい為、
弊社では車検のお車は全てホイールの裏側も清掃させていただいております。


メーター内に点検時期を知らせるサービスインターバル(テイキ テンケンノジキ)の表示をリセットいたします。



各整備箇所を再度点検し、異常なコードの再入力等ないことを確認。
バッテリー充電、おすすめの添加剤の注入等、お車のコンディションを整えお客様の元へお車をお返しさせていただきました。

この度はご依頼いただき誠にありがとうございました。